クレディセゾンはサッカー日本代表のサポーティングカンパニーです。

クレディセゾンはサッカー日本代表のサポーティングカンパニーです。
長野のサッカー文化定着へ…初の国際試合で実施された、かけがえのない“きっかけ”
ハイタッチキッズ

写真=Jリーグフォト Photo by J.LEAGUE PHOTOS

5月28日、なでしこジャパンが長野にやって来た。
会場となったのは、今年3月にリニューアルされたばかりの南長野運動公園球技場。従来の約6000人から約1万5000人収容に生まれ変わった新スタジアムは、J3リーグに所属する地元クラブ・AC長野パルセイロの本拠地としても使用されている。
もっとも、この日の主役は地元のヒーローではない。美しい深緑のピッチに立ったのは、「なでしこジャパン」の愛称で知られる女子サッカー日本代表。対戦相手は、“サッカーの国”イタリアからやって来たイタリア女子代表。間もなく開幕する世界大会への壮行の意を込めた親善試合は、長野県で行われた初の国際試合となり、スタジアム周辺は試合前から大盛り上がり。超満員の観衆が見守った試合は大儀見優季選手のゴールによってなでしこジャパンの勝利に終わり、駆け付けた人たちは皆飛びきりの笑顔でスタジアムを後にした。
実はこの日、スタジアムでは“もう一つのビッグイベント”が行われていた。
サッカー日本代表のサポーティングカンパニーである株式会社クレディセゾンは、ウォームアップに向かう選手たちを激励する「ハイタッチキッズ」を実施。この試合に10人の子供たちを招待し、思い出に残るスペシャルな経験を提供した。
集合時間は、キックオフから約3時間前の午後4時。保護者に連れられて集まってきた子供たちは少し緊張の表情を浮かべながら受け付けを済ませ、いざ、スタジアムの中へ。大きなゲートをくぐって控室に向かう途中、参加者の一人である田口彩乃ちゃん(小学4年)に声を掛けた。
「(今日は誰と来たの?)お父さんと。(サッカーをやったことはある?)やったことないけど……澤(穂希)選手は知ってる。(誰とハイタッチしたい?)澤選手と、カワイイから川澄(奈穂美)選手。今日は、サッカーをやっている友達がみんなで試合を見に来るんだって。その子たちは、澤選手のことを『強い』って言ってる。私は……よく分かんない(笑)」
ハイタッチキッズ
子供たちは、1列に並んで控室へ。そこでお揃いのユニフォームに着替えると、案内役のお兄さんに続いて選手たちの控室であるロッカールームへ向かう。ドアを開けると、これから選手たちが着るユニフォームがズラリ。その光景に圧倒されたのか、最初はキョロキョロとあたりを見渡すだけだったが、チームのエキップメント・スタッフに「ちょっとだけなら触ってもいいよ」と言われると、恐る恐る手を伸ばし始めた。初体験の綾乃ちゃんは、どこか不思議そうな表情を浮かべている。
「ロッカールーム? ふーん……。私、初めて入った。ユニフォームがたくさん並んでいて、すごいね。選手たちはあそこで着替えるの? ふーん……」
少しずつ緊張がほぐれてきた子供たちの一行は、続いて試合後の監督会見が行われる記者会見場へ。数時間後になでしこジャパンの佐々木則夫監督が上がる壇上で記念撮影をして、そのままピッチへと移動する。ピッチから見上げるスタジアムの景色は、まさに圧巻。「わー!」「すごーい!」と声を上げながらゴール裏を歩き、それから選手や監督、スタッフが座るベンチへと向かった。
ハイタッチキッズ
するとこのタイミングで、なでしこジャパンのメンバーがピッチコンディションを確認するためピッチの中へ! そうとは知らず、ベンチに座る子供たち。「みんな! すぐ横に座っているのは、なでしこジャパンの選手たちだよ~!」。そんな大人たちの心の声は届かず、ジャージ姿の選手たちに気づかないまま。徐々に打ち解けてきた子供たちは楽しそうにおしゃべりしながら、記念写真に収まった。
少しの休憩時間を経て、いよいよメイン・イベントが近づいてきた。花道を作ってウォームアップに向かう選手たちを迎え、ハイタッチで激励する。ところがここで、ハプニング。1人の女の子が、おそらく独特の緊張感を感じ取って泣き出してしまったのである。列を離れ、スタッフに励まされるが、どうしても涙が止まらない。
「どうしたの~?」
優しく声を掛けながら歩み寄ってきたのは、なでしこジャパンの若きアタッカー、岩渕真奈選手だった。
「緊張しちゃったのかな? でも、泣かないで~。ほら、もうすぐ選手たちが来るよ。せっかく来たんだから、一緒に頑張ろ!」
女の子は少しずつ落ち着きを取り戻し、少し遅れてハイタッチの列に並んだ。泣き止むまで、ずっとそばにいてくれた岩渕選手。その優しい素顔が垣間見えた一幕だった。
なでしこジャパンに続いて、イタリア代表の面々。次々に登場する選手たちと夢中でハイタッチを交わしながら、子供たちは笑顔を見せた。戻ってきた綾乃ちゃんに「どうだった?」と聞くと、こんな言葉が返ってきた。
ハイタッチキッズ
「タッチしてくれた! 緊張? 全然しなかったよ。えっとね……手がこうなっちゃう(後ろに弾かれる)くらい強くタッチしてくれた選手もいたし、優しくタッチしてくれた選手もいた。それから、たぶんペットボトルを持っていたから、手が濡れていた選手もいた(笑)。澤選手もすぐに分かったよ。すごく楽しかった。あと100回くらいタッチしたい!」
サッカー、好きになっちゃうかもね? まだプレー経験がない綾乃ちゃんにそう聞くと、「分かんない」と笑った。でも、少し強かったり、優しかったり、ちょっとだけ濡れていたり……その手に残る感触が、きっと綾乃ちゃんにとって何かのきっかけとなるはず。集合場所で待っていたお父さんに話を聞くと、そんな親心を語ってくれた。
「スタンドの上から見ていました。この子は今までサッカーに接したことがなかったので、どう感じているか、親としても楽しみですね。ピッチにいるのを見つけた時は、手を振っていたり、結構うれしそうにしていたのでホッとしました。やっぱり、子供たちにとっては、サッカーに限らずきっかけが大切だと思います。だから、近くにあるスタジアムでこういう国際的なイベントが行われることを本当にうれしく思いますし、子供の変化を楽しみにしています」
ハイタッチキッズに参加した子供たちだけでなく、この日、ピカピカの新スタジアムでなでしこジャパンの勇姿を見た子供たちは、きっとそれぞれの“きっかけ”を心に刻んだはず。長野で行われた初の国際試合は、これからサッカー文化が成長していくこの土地に、かけがえのない“きっかけ”を残したのかもしれない。

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