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未来の自分を見つけに、ゲストハウスを巡る旅に出てみよう

未来の自分を見つけに、ゲストハウスを巡る旅に出てみよう

最近メディアでもよく取り上げられるようになったゲストハウス。宿泊費が安くて、海外から観光にやってきた外国人が泊まるところ? そう思いきや、最近は日本の若い世代にもかなり人気。軒数も増え続け、地域興しにひと役買っています。10年ほど前、そんなゲストハウスの魅力にはまったのが前田有佳利さん。以来、日本各地のゲストハウスを泊まり歩き、その情報をWEBマガジン「FootPrints」で発信してきました。ゲストハウスの何が人を惹きつけるのでしょうか。その魅力を前田さんに伺いました。

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お話を伺った人:前田有佳利 さん
日本全国のゲストハウス情報を発信するWEBマガジン「FootPrints」編集長

さまざまな人達に出会い、地元のリアルな日常に触れられるゲストハウス

そもそもゲストハウスとはどんな宿泊施設なのでしょう。そこを利用することによってどんな楽しみがあるのかについて、まずは伺ってみました。

——まず、ゲストハウスとはどんな宿ですか? ひと昔前だと、あまりお金のない若い人がバックパッカーとしてやって来て、安く泊まるところ、というイメージもありますが。
私が初めてゲストハウスに行ったのが2010年。確かに当時はネットで検索すると引っ掛かりやすいように、安宿、と謳われることが多い時代でした。今は交流を重視するようになってきています。
プライベート性が高いホテルや旅館と違い、ゲストハウスは完全にパブリック。年齢も国籍もさまざまな人が集まってきて、普段会えない人達に一度に会える場所です。その偶然性を楽しみしている人は多いと思います。

——基本は素泊まりですが、地元で食事をすることを楽しみにしている人もいるのでしょうか?
ゲストハウスのオーナーさんやスタッフさんは町のことを本当によく知っているので、どこがいいかを聞くと、「観光案内に載っていない」「地元の人のみぞ知る」といったお店を教えてくれます。それを目当てに行く人もいますね。私はよく、早めにチェックインして、美味しいお店を聞きます。交流スペースでたまたま出会った初対面の人たちと話しているうちに仲良くなって、せっかくだから皆で行こう、と一緒に食事に出掛けることもあります。

——ゲストハウスにはどんな目的を持った人が泊まりにくるのですか?
ゲストハウスに泊まるのは、観光地化されたスポットをめぐるパックやグループでの旅行に飽きて、「地域の日常に触れるオリジナルな旅がしたい」といった人が多いですね。
昔ながらの商店のおじいちゃんと話をしたいとか、銭湯の番台のおばあちゃんとする他愛もない会話が好きだとか、のどかで手付かずの面白いものを求めている人が非常に多くて、かえって何もないところが喜ばれたりします。

オーナーさんも、何もないことを逆に売りにして、「一緒に山の畑でフキノトウを摘んで天ぷらしませんか?」みたいなことをやっていたり…。
自分の日常ではない日常にまぎれ込めるのがゲストハウスの面白さ、と思ったらいいかもしれません。他人の日常に入りこみ、自分が普段の生活に戻ったときに、この自分の日常をこれからどうしていこうかと見つめ直せることが魅力だと私は思います。

出会いは社会人2年目。会社と家の往復とは違う「何か」に触れたかった

宿の人やほかの宿泊客との距離が近いゲストハウス。その世界に入っていくには、最初はちょっと勇気がいりそうです。前田さんがゲストハウスを知ったきっかけは何だったのでしょうか。

——ゲストハウスが何か、行く前からよくご存じだったのですか?
最初は何も知りませんでした。当時は社会人2年目になり、仕事量も多かったので、一人暮らしの私は毎日が会社と家の往復だけ。会社で何かよくないことがひとつ起きると、人生全部がダメになってしまう感覚に陥りました。

コミュニティがひとつしかない自分の状況というのはよくない、気持ちの切り替えができるように何か違う環境に触れたいと思い、その「何か」を探し始めて、とりあえず東京でシェアハウスをしている友人のところに遊びに行ったのがきっかけです。
そのときにシェアハウスの同居人のひとりが、私が会社の中で自分の働き方に迷っていることを話したら、「将来何をしたいの?」と聞いてくれたんです。大人になってからそんな質問をされたことがちょっと衝撃的でした。改めて、「私って何がしたいんだっけ」と振り返らせてくれた瞬間でした。

そこで好きなモノを掛け算して、カフェみたいにちょっといい音楽があって、少し食べることができたり飲めたりするいい空間があって、だけどカフェのようにテーブルごとに分断されず、空間全体が繋がれる場所があったらいいな、でもそれって何だろうと話していました。
それから数か月後に、その人から「あなたの話していたのと近いものが近所にできた」と連絡をもらって行ったのが、ゲストハウスだったんです。

自分たちが思い描く未来を、自分たちで作る人達の物語に惹かれた

すでに200軒以上のゲストハウスに泊まっているという前田さん。一軒目はどんなところだったのでしょうか。また、そこからゲストハウスにはまってしまったわけとは?

——初めてのゲストハウスはどんな印象でしたか?
最初は東京の上野からひと駅の入谷にあるゲストハウス「toco.(トコ)」でした。当時は、私より1歳上の人たちが4人のチームで運営していました。

会社というコミュニティの中で変わりたいと思っていた自分がそこに行くと、いろんな人の働き方や生き方に触れることができたんです。過去に一切触れずに、「なんて呼んだらいい?」「明日どこに行くの?」と、今と未来しかないのがとても心地よくて、どんどんはまっていったんです。
自分と歳の近い人たちが、こういう場所があったらいいなという未来をすでに作っていることにも感銘を受け、まずはゲストハウスを巡って知ろう、と思ったのがはじまりです。

——ゲストハウスにも、いろんなタイプがありますね。ちょっと面白いなという宿を教えてください。
真っ先に思い浮かぶのは、香川県の瀬戸内国際芸術で有名な「直島」という離島にある、島小屋です。ここは古い平屋の中にテントを張って泊まるハウスインハウスです。
オーナーご夫婦が子育てを機に、子育てに一番いい環境って何だろうと移住先を探して直島に移住したそうです。

オンピークのときは芸術祭で人がいっぱいですが、オフピークは他の地方と同様に過疎化や高齢化の課題を抱えながらも、人々の穏やかな暮らしが根付いている。そういう島の日常の魅力を広く伝えるために自分たちが拠点を持って、「人が気軽に泊りに来れるような場所を作りたい」と、ゲストハウスを始めたそうです。

オーナーさん達にはそれぞれストーリーがあり、聞いていくうちに楽しくなって、その話をいつか自分がゲストハウスをするための勉強ノートに溜めていたのを、せっかくだからとブログにし、それがサイトになり、本になり、今に至っています。

地域興しの拠点として注目されるゲストハウス

ゲストハウスには交流スペースペースがあり、そこには地域の外からも人がやってきます。そういう特徴を十分に活用して、地域興しの拠点になるところも出てきているようです。

——前田さんは、ゲストハウスで地元のクリエーターの交流会も催されていらっしゃいますね。
クラウドファンディングのプラットフォームを運営している企業「MotionGallery」との共同企画で、現在47都道府県の各県の一ゲストハウスに毎月ご協力いただき、共有スペースでイベントを開催しています。地元で面白い活動をしている人達に集まっていただいて、そこから新しいプロジェクトや関係性が生まれたらいいなという企画なんです。

私としては、イベントに来て「ゲストハウスに泊まってみようという人が増えたらいいな」という気持ちでやっている面もあります。ゲストハウスは認知されつつありますが、ユーザーがまだまだ少ないんです。もちろんいろんな関係性が地域に生まれる起爆剤としてやっていければと思っていますが、同時に、皆がもっとゲストハウスに泊ってくれるよう交流会は続けていきたいと思います。

——前田さんとしては、これからどんな人に泊まってほしいですか?
現状では20代半ばから30代半ばぐらいまでの宿泊者が一番多く、そこに近い年齢でまだ泊まったことがない人に利用していただきたいですね。たとえば、就職活動で漫画喫茶に泊まっているような学生さんに、まずは社会を知るためにも来てもらえたらいいなと思っています。

実際、就職活動でゲストハウスに初めて泊まった女子学生と相部屋で一緒になったことがあります。たまたま安い宿と思ってきたら、いろんな人と一緒の部屋になるし、会話ができるし、合宿みたいで楽しいと言っていました。

ゲストハウスに泊まる旅のお金まわり事情

旅に出るとき、まず必要なのがお金の準備。現金はどれだけ持って行ったらいいのか、人里離れた場所でも、クレジットカードやスマホ決済がそこで使えるのかどうかが気になるところです。

——ゲストハウスのサイトを見ると、電話やネットで予約して、支払いは現地精算が多いようですね。
予約はネットからできる場合が多いのですが、たいてい現地決済で、現金で払う人が多い印象です。宿泊費などは低額なので、現金で払いやすいというのもあると思います。長期滞在しても自然が豊かな地域だとお金を使う場所が少なく、道の駅でお土産を買うぐらいですからね。

宿のセキュリティも、今まで200軒以上巡って周りでトラブルはゼロ。財布をどこかに置き忘れましたって言ったら、皆で探してくれた、なんてこともありました。
私の場合、移動にかかるお金はすべて交通系クレジットカード(Suica)で払っています。個人事業主なのでカードはお金の管理がしやすく、確定申告のときに助かります。宿で払うときは現金が多いです。

ただ、荷物が多いので、移動時にカードを毎回出し入れするのが手間。携帯をかざしてスマートに通っていく人を見ると、スマホ決済にしようと思うのですが、やはりセキュリティが心配です。どれがいいか、ちゃんと調べてからにしようと思っているうちに、忙しくていまだにできていません(笑)。わざわざ自分で調べなくても、そのシステムの信頼性をチェックして保証してくれるところがあったらいいですね。

——外国人が多い宿では、キャッシュレスのニーズが多そうですが。
外国旅行者はカード利用が多いかもしれませんね。宿側では比較的、カード対応は装備しているようです。
先日、愛知県東栄町のゲストハウスに行ったとき、近くに昔からあるちっちゃなお菓子屋さんまでもQRコード決済が使えるようになっていました。それを見たときは、すごいびっくりしましたよ。私が遅れているのかと、取り残されている感じがありました。

地元の人もやってくる。だから決済の選択肢は複数必要

キャッシュレスの普及は利用者にとって、またゲストハウスや店舗にとって、どんなメリットや課題があるのでしょうか。

——これからゲストハウスやカフェを開きたい人も結構いらっしゃると思います。新しく事業を起こす際に、キャッシュレスを積極的に取り入れていったほうがよいとお考えですか。
ゲストハウスにはいろんな人が泊まります。キャッシュレスが進んでも現金で払いたい人がやっぱりいると思うので、決済のバリエーションを増やす必要が出てきて大変だな、と傍で見ていて思います。

ゲストハウスではないですが、完全キャッシュレスを導入した店舗が以前ありました。若い人達が行列しているのを見て近所の高齢の人達も商品を買いたいと並んだのですが、結局現金が使えなくて周りの人が助けたという話を聞きました。「貸してあげるよ」とか、「俺が買ってあげるよ」とか。カードを使わない地元の高齢の人達もお客さんとしてやってきたというのは、ゲストハウスに併設するカフェなどにも当てはまりそうですよね。

ゲストハウスは地域の人達との密着性が強く、なかには地域の年配層が毎朝数百円のコーヒーを飲みに来たり、近所の小学生が数十円の駄菓子を買いに来たり、というゲストハウスもあります。地元の人達にも愛されるような場所にしたいと願うゲストハウスオーナーさんは少なくないでしょうし、現金対応は当分消えることはないと思っています。だけど、キャッシュレスの波も確実にきている。決済のバリエーションが必要となりそうですよね。

——今、飲食店など人手不足を解消するためにキャッシュレス化を進めているところも多いですが、ゲストハウスではどうでしょうか。
キャッシュレスなら一括でお金の管理がしやすくなると思います。ただ、手数料もかかりますね。もともと宿自体の単価が、飲食店にたとえるなら破格な原価率になっているところが多いので、宿全体がちょっと値上げすることになっていくのかもしれません。値上げしてもおかしくないくらい質のよいものを提供している宿ばかりなので、それを純粋に受け入れていく社会であればいいなと思います。

——最後に、前田さんご自身の仕事としては、これからゲストハウスに泊まってもらう人を増やすこと、ゲストハウスを起爆剤にして地域を盛り上げていく方向とどちらが重くなるのでしょうか。
私が「FootPrints」としてすべきことは前者で、新規ユーザーの開拓だと思っています。実体験をもとに全国各地のゲストハウスを紹介するサイト「FootPrints」は、ゲストハウスを知らなかった過去の自分に手紙を書くような気持ちで運営を続けています。自分の固定概念の外に、さまざまな暮らしの選択肢があるという事実を届けたい。生きた百科事典のページをめくるように、暮らしの選択肢に触れられる場所がゲストハウスなんです。それをもっと多くの人々に知っていただきたいですね。そのようにして、多彩なライフスタイルが認められる文化が育まれ、日本全体が盛り上がりを見せていけたらいいですね。

まとめ

ゲストハウスには、積極的に交流をすすめているところだけでなく、気ままな一人旅に最適な付かず離れずタイプも多いそう。いろんなタイプがあるので、「自分に合ったところをぜひ見つけてください」と前田さん。個室のある宿なら、人見知りの人でもゲストハウスデビューのハードルは下がりますね。旅好きの人も、旅で自分を見つめ直したい人も、ゲストハウスで新しい発見ができるかもしれません。

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現金とキャッシュレスの生活をうまく組み合わせて、環境にあった生活スタイルを築いていきましょう。

前田 有佳利 Yukari Maeda

前田 有佳利 Yukari Maeda

ゲストハウス情報マガジン「FootPrints」編集長。これまで国内200軒以上のゲストハウスを旅して、「ふれる、暮らしの選択肢。」をコンセプトにゲストハウス情報を発信する。
著書『ゲストハウスガイド100 -Japan Hostel&Guesthouse Guide-』(2016年、ワニブックス刊)
「FootPrints」
https://www.footprints-note.com/

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インタビュアー:内田ふみ子
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