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経営

5つの視点から解説!ベンチャーとスタートアップの違い

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5つの視点から解説!ベンチャーとスタートアップの違い
「ベンチャー」と「スタートアップ」は、今では聞き慣れた言葉となってきましたが、2つの言葉を同じ意味合いで使用している方もまだまだ多いのではないでしょうか?
この記事ではベンチャーとスタートアップの違いを5つの視点から詳しく解説しています。

ベンチャーとスタートアップの定義は?

ベンチャーとスタートアップの定義は?

まずはベンチャーとスタートアップ、それぞれの定義を解説します。

ベンチャーの定義

ベンチャー(venture)には”冒険的事業”や”危険を承知で試みる”という意味があり、日本ではベンチャー企業のことを指していますが、海外でベンチャーというと、VC(ベンチャーキャピタル)を指しており、企業側ではなく投資家側を意味します。日本では和製英語のベンチャービジネスから派生し、ベンチャーと呼ばれるようになりました。このベンチャーとは起業するだけではなく、リスクが伴うような新たな分野を開拓していく小規模事業のことです。既存のビジネスモデルを元に、小規模ならではのフットワークの軽さを活かしながら事業を行います。

スタートアップの定義

スタートアップ(start up)という言葉自体には「始める・起動する」という意味があり、元々はアメリカのシリコンバレーで急成長する新規事業を指して使われていました。スタートアップは”0の状態から1を生み出す”ようなイメージで新たな分野を開拓し、、革新的なアイデアやサービスで急成長する企業をいいます。

ベンチャー・スタートアップと中小企業の違い

ベンチャーは「既存のビジネスから新しい分野を開拓し事業規模を拡大する」、スタートアップは「全く新しいビジネスをスタートし短期間で大きく成長する」という特徴がありますが、中小企業は会社規模を意味する言葉です。中小企業は業種ごとに資本金の額や従業員数に定義があり、これに当てはまればベンチャー・スタートアップも中小企業の枠に入ります。つまり、ビジネスモデルによってベンチャー・スタートアップが分けられ、会社の規模によって中小企業と位置づけされます。

5つの視点から解説するベンチャーとスタートアップの違い

5つの視点から解説するベンチャーとスタートアップの違い

ここからはベンチャーとスタートアップの違いを5つの視点から詳しく解説していきます。

ビジネスモデル

まずは一番の違いともいえる、ビジネスモデルについて説明します。

・ベンチャー
ベンチャーは既に世の中にあるビジネスモデルを元に、独自の手法で新しい分野への開拓を行い、事業を着実に拡大させていきます。ベンチャーならではのフットワークの軽さを活かし新事業の経営が行われます。

・スタートアップ
スタートアップは、まだ世の中に無いような革新的なアイデアを商品やサービスとして展開し、新たな市場を開拓していきます。既存のビジネスモデルがベースとなるベンチャーと比べると、スタートアップは今までに無い、新たなビジネスモデルを構築していくところから始める、という点で大きな違いがあります。

事業スピード

次に事業スピードについての違いについて説明します。

・ベンチャー
ベンチャーは、創業から5〜10年以内にIPOを目指す傾向があり、スピーディーな事業成長が求められる分野といえます。ベンチャーのビジネスモデルは「独自の手法で新しい分野を開拓すること」であるため、競合に先を越されないように、速く事業を成長させる必要があるのです。

・スタートアップ
スタートアップは、創業から3〜7年以内にIPOを目指す傾向があります。ベンチャーよりもさらに競争が激しく、企業を成長させるためにスピーディーな成長が求められる分野といえます。

収益性

次に収益性についての違いをそれぞれ説明します。

・ベンチャー
ベンチャーは早期の黒字化を重要視し、安定した事業運営で収益を増やしていきます。スピード感はスタートアップより劣りますが、ベンチャーは赤字を最低限に抑えて、収益を増やしていくが特徴です。

・スタートアップ
スタートアップは新たなビジネスを行うことが多く、軌道に乗るまで数年間は赤字が続くケースが多くあります。Valley of Death(死の谷)と呼ばれる、この赤字期間に必要な資金を調達できるかどうかが成功の鍵となります。Valley of Deathを乗り越え、ビジネスモデルが確立されることで急激に収益を伸ばし、Exitを目指します。

資金調達の方法

資金調達の方法にも大きな違いがあります。

・ベンチャー
ベンチャーの資金調達方法は、銀行からの融資や公的助成金などが多く、これにはベンチャーの収益性が大きく関わっています。新規開拓とはいえ、ベンチャーの場合は既存のビジネスモデルが元となり、早期の黒字化が期待できます。そうした収益の目処が立ちやすい点から、銀行融資や助成金を利用しやすくなります。

・スタートアップ
スタートアップは、新たなビジネスや商品で事業を始めるため、リスクも大きく、初期は赤字が続く可能性が高いといえます。そのため銀行融資などは審査が通りにくく、スタートアップの資金調達はベンチャーキャピタルや個人投資家から資金調達をすることが多くあります。

EXIT戦略

次にEXIT戦略についての違いを説明します。EXITとは、「出資者が企業に出資した資金を回収する」ことを指し、「IPO(新規株式公開)」「M&A(合併・買収)」の2つの方法があります。

・IPO(新規株式公開)
証券取引所に上場させ、株式を外部に譲渡する。株式譲渡によって、出資者が資金回収を行う方法。

・M&A(合併・買収)
企業を売却し、多額の資金を手に入れる方法。売却によって得た資金から出資者社が資金回収する方法

ベンチャーとスタートアップでは、このEXIT戦略の取り方に差異があります。
まずベンチャーは、ビジネスモデルを長期的に拡大させていく傾向があり、EXITにたどり着くまでの時間が長くなりやすいといえます。EXITの方法としてはIPOを選ぶことが多く、上場後も売却や経営陣の変更はせず、そのまま経営を継続する企業も少なくありません。
対して、スタートアップはあらかじめEXITを意識して起業し、短期間でのEXITを目指す傾向があります。EXITの方法としてはM&Aを選ぶことが多く、「スタートアップを成功させてすぐに売却する」という戦略を繰り返す起業家も少なくありません。

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まとめ

ベンチャー・スタートアップは、近い意味合いで使われる場合もありますが、ベンチャーは「既存のビジネスモデルを元に新規事業を行う」、スタートアップは「ビジネスモデルが無い状態で、全く新しい市場を革新的なアイデアなどで開拓する」というビジネスモデルの大きな違いがあります。
他にも収益を上げるまでの期間や資金調達方法の違いなどがあり、それぞれに合った手法で事業の拡大を目指します。ベンチャーやスタートアップなど新事業での起業を控え、ビジネスカードを検討中の起業家には、セゾン・プラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレスがおすすめです。起業前や起業直後でも利用しやすく、コスパの良さや還元率の高さを事業の運営に活用できます。