更新日:
|公開日:
税金を法人カードで支払う方法と注意点

法人税や消費税など、法人が納める税金は、法人カードで納付することができます。税金を法人カードで支払う方法と注意点を説明します。
Contents
記事のもくじ
クレジットカードでの納付手続き方法について
クレジットカードで納付する場合、どのような手続きをとれば良いのでしょうか。
実際にお支払いいただく際は、「国税クレジットカードお支払サイト」からのお手続きとなりますので、詳細を確認していきましょう。
■アクセス方法
1:国税庁ホームページ
2:確定申告書等作成コーナー
3:e-Tax(国税電子申告・納税システム)
※「国税クレジットカードお支払サイト」は24時間利用可能です。
ただしe-Taxからアクセスする場合は
・e-Taxが利用できる時間のみ
・氏名・住所・納税する税金の項目などの入力が不要
となっています。
■支払い手順
1:ご利用にあたっての注意事項の確認
2:納付情報の入力
氏名などの利用者情報や納付内容を入力します。(e-Taxからの場合は、氏名・住所・納税する税金の項目などの入力が不要)
3:クレジットカード情報の入力
4:手続き・入力内容の確認
5:納付手続の完了
法人カードで税金を支払うタイミングと方法
法人・個人事業主(自営業者)に限らず、税金を支払うタイミングは、1年に何回か発生します。その時期を逃さないよう、注意が必要です。
<法人>
税金を支払うタイミング
・法人税:決算終了後、2ヵ月以内
・消費税:決算終了後、2ヵ月以内
・中間申告:決算終了から半年経過した後、2ヵ月以内
<個人事業主>
税金を支払うタイミング
・所得税:3月15日まで
・消費税:3月31日まで
・住民税:6月、8月、10月、翌年1月
・個人事業税:8月、11月
・予定納税:7月、11月
税金の支払いが可能なカードブランドとは?

税金をクレジットカード払いにする場合は、所有している法人カードのブランドが、税金の支払いに対応しているかどうかを確認する必要があります。
<国税で使用できるクレジットカードのブランド>
・VISA
・Mastercard
・JCB
・American Express
・Diners Club Card
・TS CUBIC CARD
各クレジットカード発行会社が発行している法人カードは、ほとんどが上記のカードブランドと提携しています。その為、お手元のクレジットカードがどこの発行会社のものであっても、税金の支払いが可能であると思って差し支えないでしょう。
クレジットカードで税金を支払うときの注意点
このように、税金のクレジットカード払いには、多くのメリットがあります。しかし、注意点もあるので、確認していきましょう。
(1)税金のクレジットカード支払いには手数料かかかる
クレジットカードでの税金支払いには、納付税額に応じて手数料が発生します。
例えば、「国税クレジットお支払サイト」を利用して国税を支払う場合、
・納付税額1円~10,000円までは76円(税抜)
・以降は10,000円ごとに76円(税抜)
納付税額 | 決済手数料(税抜) |
---|---|
1円~10,000円 | 76円 |
10,001円~20,000円 | 152円 |
20,001円~30,000円 | 228円 |
30,001円~40,000円 | 304円 |
40,001円~50,000円 | 380円 |
※以降、10,000円を超えるごとに決済手数料76円(税抜)が加算されます。 |
(2)クレジットカード支払いができない税金
所得税や法人税などの国税は、クレジットカード支払いのシステムが整備されていますが、地方税は、クレジットカード支払いシステムが未整備な自治体もあります。
そのため、所轄の自治体や税務署で、事前に確認する必要があります。
(3)クレジットカードで税金を支払うと領収書が発行されない
税金のクレジットカード払いでは、領収書が発行されません。納税の証明書が必要な場合は、前もって納税証明書の発行申請をしなくてはなりません。
例えば、自動車の車検に必要な「自動車税の納税証明書」。クレジットカードで支払後に納税証明書を申請し、受け取るまでに数日から数週間かかるため、あらかじめ車検と納税証明書受け取りのタイミングがずれないよう、スケジュールを合わせておく必要があります。もしも車検が近く、日数に余裕がない場合は、金融機関の窓口やコンビニで納付するようにしましょう。
クレジットカードで納付ができる上限は?

クレジットカード払いができる国税の額は、国税庁の公式サイトによると
「1度の手続につき、1,000万円未満、かつ、ご利用になるクレジットカードの決済可能額(ご利用限度枠)以下の金額(決済手数料含む)」
と、規定されています。
1,000万円未満ということは、手数料を差し引いて計算すると、クレジットカードで1度の手続きで支払える税金の金額は、990万円ほどになります。
しかし、国税では同一の納付期日や税目の税金については、1,000万円を超える税額でも、分割して支払えば税務署で合算してくれます。
例えば、納税額が1,200万円の場合、900万円と300万円で分割すれば、クレジットカードでも支払うことができます。
※あらかじめクレジットカードのご利用限度額をご確認ください。クレジットカードによっては、税金支払いに限って限度額を引き上げ可能なものもあります。
※分割・リボ払いについては、クレジットカード発行会社の定める手数料が別途かかります。なお、国税をビジネスカードで支払う場合は、国税庁の公式サイトにて詳細をご確認いただけます。
<参考サイト>
国税クレジットカードお支払いサイト
クレジットカード払いするポイント
では実際にどのようなメリットがあるのかこちらでご説明していきます。主なポイントとしては4つあります。上手に活用していきましょう。
■メリット
1:リスク軽減の効果
多額の現金を窓口へ持ち運ぶリスクがなくなります。
2:税金を一元的に管理できる
税金の種類毎に納付タイミングがバラバラなだと、管理に手間がかかりますが、カード支払い設定をしておくことで、カードの利用明細を利用することができるため、管理が楽になります。
3:そのとき現金がなくても支払いが可能
引き落とし日までにお金を用意すればよいため、キャッシュフローにゆとりが持てます。
4:税金の納付額に比例してポイントが貯まる
税金をクレジットカードで納付することによって、各カード会社のポイントを貯めることができます。また、クレジットカードの種類によっては、ポイントをマイルに交換することもできます。
■セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス(R)・カードで納税するメリット
例えば、セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス(R)・カードなら、
・24時間インターネットから支払い可能
・納税した税金名、納税額がご利用明細から確認できます
・会員専用サイトNetアンサーからWeb明細を利用すれば、CSVファイルでダウンロード可能。会計ソフトにインポートできるため、入力の手間が省けます
・「手続き完了日=納付日」利用金額の引き落とし日まで、キャッシュフローに余裕ができます
・リボ払いに後から変更することができます
・税金の支払いでも永久不滅ポイントが貯まります。(1,000円で永久不滅ポイントが1ポイント)
・SAISON MILE CLUBに登録すると、1,000円でJALのマイルが10マイル貯まります
クレジットカード払いをすることで、様々なメリットを得ることができます。詳しくは、「税金や法人税、消費税を法人カード払いするメリットとデメリット」にてまとめておりますので、こちらもご確認ください。
よくある質問
Q1 税金の支払いが可能なカードブランドとは?
税金をクレジットカード払いにする場合は、所有している法人カードのブランドが、税金の支払いに対応しているかどうかを確認する必要があります。国税で使用できるクレジットカードのブランドは下記になります。
・VISA
・Mastercard
・JCB
・American Express
・Diners Club Card
・TS CUBIC CARD
Q2 クレジットカードで税金を支払うときの注意点は?
クレジットカードで税金を支払うときの注意点は、「税金のクレジットカード支払いには手数料かかかる」、「クレジットカード支払いができない税金もある」、「クレジットカードで税金を支払うと領収書が発行されない」などがあります。
Q3 クレジットカードで納付ができる上限は?
クレジットカード払いができる国税の額は、国税庁の公式サイトによると「1度の手続につき、1,000万円未満、かつ、ご利用になるクレジットカードの決済可能額(ご利用限度枠)以下の金額(決済手数料含む)」
と、規定されています。
Q4 税金をクレジットカードで支払うメリットは?
税金をクレジットカードで支払うメリットは、「リスク軽減の効果」、「税金を一元的に管理できる」、「そのとき現金がなくても支払いが可能」、「税金の納付額に比例してポイントが貯まる」などがあります。