更新日:
|公開日:
シェアオフィスとは?コワーキングスペースやレンタルオフィスとの比較や選び方を解説

個人事業主やフリーランスの方のなかには、「どこで仕事をするか」ということに悩む方も多いのではないでしょうか。
近年、賃貸借契約が必要な貸事務所や賃貸オフィスにかわり、シェアオフィスやコワーキングスペースなどのサービスが増えています。
シェアオフィスやコワーキングスペースなどの利用が広まっていますが、種類が多く、わかりにくい現状があります。
今回は、シェアオフィスをはじめ、コワーキングスペース、サテライトオフィス、レンタルオフィス、バーチャルオフィスといった5つのオフィスを解説します。
それぞれの違いや特徴、実際にシェアオフィスを利用する際の選び方も紹介するため、オフィス選択の参考としてください。
Contents
記事のもくじ
シェアオフィスとはほかの人と共有して使うオフィスのこと
シェアオフィスとは、1つのオフィスを複数の企業や個人で共有するオフィスのことです。
オフィス空間や設備をシェアすることにより、オフィスに関する費用を大幅に軽減できるメリットを持っています。
シェアオフィスでは、共有のオフィス空間が提供されます。そして、シェアの形態はサービス提供会社によりさまざまです。フリーアドレス形式で自由に場所を選べる形態のほか、個室や半個室など専有スペースを確保できる形態もあります。
そのほか、共有の会議室やコピー機、郵便物の受取や転送など、シェアオフィスにより多彩なサービスがある点も魅力です。
シェアオフィスと似ている4つのオフィス
近年、シェアオフィスを含め、さまざまな形態のオフィスが提供されています。
以下では、コワーキングスペース、サテライトオフィス、レンタルオフィス、バーチャルオフィスの4つの形態のオフィスを紹介します。
コワーキングスペース
コワーキングスペースもまた、1つのオフィスを複数の企業・個人で共有するオフィスのことを指しています。
違いは、シェアオフィスがオフィスという施設そのものに着眼していることに対し、コワーキングスペースは、人の参加が軸となる点でしょう。「コワーキング=協働」、つまり共に働くことが重視され、利用者同士のコミュニケーションがなされやすい傾向があります。
上記のようなこともあり、フリーアドレス形式で自由に場所を選べるワークスペースのことを、とくにコワーキングスペースと呼ぶことが多くなっています。
サテライトオフィス
サテライトオフィスは、企業の本社や本拠から離れた場所に設置するオフィスのことです。「satelite(衛星)」を由来としており、本社を中心に衛星基地的な存在として機能するオフィスのことを指しています。
サテライトオフィスは、業務を遂行するための設備が整備されている点で、支社や支店と似ている施設です。しかし、支社や支店が組織機能を持つことに対し、サテライトオフィスは、あくまで社員の多様な働き方を目的としている点に違いがあります。
サテライトオフィスのメリットは、営業における移動時間や自宅からの通勤時間を削減できることです。そのため、働き手の負担軽減につながります。一方、本社で業務することに比べ、コミュニケーション機会の減少といったデメリットがあります。
レンタルオフィス
レンタルオフィスは、広義では業務に必要なデスクやパソコン、ネット環境が整備された貸事務所の総称です。その意味では、シェアオフィスやコワーキングスペースまで含んだ概念と言えます。
シェアオフィスなどとの違いは、専用の個室であることが多い点でしょう。専有スペースであるため、専用の固定電話を引く、個人の備品を保管するなどの行為をすることができます。場所によりますが、会議室やコピー室は共有形態のところが多いです。
デメリットは、シェアオフィスなどと比較すると利用料金が高くなることです。また、一般の貸事務所と異なり、オフィスの内装を変更することはできません。
バーチャルオフィス
バーチャルオフィスとは、「バーチャル(仮想)」の名のとおり、物理的な場所を持たないオフィスのことを指しています。事業上の住所を利用することを目的とし、作業するための場所は提供されません。
バーチャルオフィスの一般的な機能は、郵便物の受付・転送、電話やFAX番号の利用、法人登記のための住所利用などです。都心の一等地の住所を安価で利用できる場合もあり、自社のブランディングにも役立ちます。
また、個人事業主やフリーランスの方で、自宅の住所を公開したくない場合にも便利です。一方で、個別の専有スペースが必要な業種では、開業が困難なデメリットも存在します。
それぞれのオフィスの特長を表で比較

それでは、5つのオフィスを、表で比較してみましょう。以下では、費用や作業場所の有無などの観点から、特長をまとめています。
オフィス名 | 特長 |
---|---|
シェアオフィス | 初期費用・月額料金を抑えながら、作業場所を確保できる |
コワーキングスペース | 初期費用・月額料金を抑えながら、作業場所を確保できる。利用者との交流を重視したい方におすすめ |
サテライトオフィス | 本社とは別の場所に、低費用で拠点を構えることができる |
レンタルオフィス | 一般の貸事務所より低費用で、専有スペースを確保できる |
バーチャルオフィス | 事業上の住所や電話番号などを、低費用で利用できる。一部例外はあるが、基本的に作業場所は提供されない |
5つのオフィスのなかで、費用を抑えつつ、作業場所を確保したい方におすすめなオフィスが、シェアオフィスとコワーキングスペースです。
これらは、個人事業主やフリーランス、ノマドワーカーの方によく利用されています。
一方、専有スペースを求める方にはレンタルオフィスが適しているでしょう。すでに本拠地となるオフィスを構えている事業者の方は、サテライトオフィスが選択肢に入ります。また、作業をする場所は必要なく、事業上の住所や電話番号などを求める方には、バーチャルオフィスがおすすめです。
シェアオフィスの選び方
シェアオフィスには基本的に仕事に必要な設備は用意されています。
しかし、提供されるスペースや機能、サービスはシェアオフィスによりさまざまです。
以下では、「目的」や「料金体系」、「サービスや設備」によるシェアオフィスの選び方を解説します。
目的を明確にする
シェアオフィスを選ぶ際は、まず自身の目的を明確にしておきましょう。
例えば、周りを気にせず仕事に集中したい、Web会議や接客など、発声を伴う業務も行いたい場合には、個室タイプのシェアオフィスやレンタルオフィスがおすすめです。
また、リーズナブルな金額でカフェのような空間で仕事をしたい場合には、自由席でフリーアドレスなシェアオフィス、あるいは、コワーキングスペースが適しています。
自身の目的やニーズを整理把握しておくと、より快適に作業をできるシェアオフィスを選択できます。
料金体系を確認する
シェアオフィスの料金体系は、サービス提供会社により異なります。大きく分けると、「一時利用(ドロップイン)」のタイプと「月額料金」のタイプの2種類です。
一時利用(ドロップイン)
一時利用の料金体系は、利用した時間により料金を支払います。
例えば、15分100円(税込)や1時間660円(税込)など細かく設定されているものから、1日単位で料金が設定されている場合もあります。
一時利用は、デスクを共同利用するオープンスペースや、カフェの延長のように気軽に利用できるコワーキングスペースなどに多くなっています。
月額料金
月額料金は1ヵ月単位で定額課金する料金体系です。
月額1万円(税込)前後のオープンスペースタイプから、月額10万円(税込)以上のものまで、価格帯は幅広くなっています。
オープンスペースより半個室の専用ブースが、半個室より専用個室のほうが高い傾向にあります。提供されるサービスにより、入会金や初期費用、年会費などが必要となる場合があります。
サービスや設備を確認する
シェアオフィスに付帯するサービスや設備は、サービス提供会社やプランにより充実度に違いがあります。
シェアオフィスを選ぶ際には、どのようなサービスがあるのか事前に確認しましょう。確認すべきポイントは以下のとおりです。
● 会議室を利用することはできるか(来客に対応できるか)
● 完全個室か、間仕切り個室か
● 利用可能時間はどのくらいか(24時間利用か)
● 駅に近いか、都心であるかなど、立地に関する要望が満たされているか
● 高級感があるか、シンプルか
● 法人登記や住所利用などができるか
● ほかの会員との交流を求めるか
● テレワークやweb会議がしやすいか
● 設備サービスの充実度(コピー機、郵便物の発送、受取、ドリンクサービス)
各サービスや設備は無料で利用できる場合と有料の場合があります。サービスの有無だけでなく、追加料金が発生するか否かもあわせてご確認ください。
なお、シェアオフィスの支払いにはセゾンのビジネスカードが便利です。シェアオフィスを含めたさまざまな事業性決済に利用できるうえ、プライベートのクレジットカードと分けることで経費処理の手間を大幅に削減できます。
シェアオフィス利用には「セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス(R)・カード」がおすすめ
セゾンでは、個人事業主やフリーランス、あるいはスタートアップの事業者の方へ向け、セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス(R)・カードを提供しています。
セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス(R)・カードは登記簿謄本、決算書提出不要で、お申し込みはインターネットのみで完結します。
本カードは、年会費が無料であり、低コストで利用できるビジネスカードです。ビジネスカードであるため、個人名義口座のみならず、代表者が記名された法人名義口座を登録することもできます。ビジネス利用分を一括管理することにより、経費管理の効率化が図れます。
また、年会費無料で追加カードを9枚まで発行することが可能です。従業員の方々へ追加カードを発行することにより、面倒な立替払いや精算業務が不要となり、経理業務を効率的に行えます。
ご利用いただいた分の永久不滅ポイントも親カードへ合算で貯まります。
さらに、10種のビジネス関連サイトでのカード利用で、永久不滅ポイントを通常の4倍(1,000円ごとに4ポイント、1ポイントは約5円相当)貯めることができる(※)など、ビジネスに役立つ特典が備わっています。
貯めたポイントはカード利用分への充当や事務用品への交換に活用することができ、経費削減に役立ちます。
(※)他カードにてセゾンマイルクラブへご入会いただいている方は本サービスの対象外となります。
シェアオフィスのまとめ
多様化する働き方を背景に、近年さまざまな種類のオフィスが展開されています。シェアオフィスやコワーキングスペースでは、ワークスペースを共有することにより、低費用で働く場所を確保できます。
また、バーチャルオフィスでは、一等地の住所を安価に使用することが可能です。
シェアオフィスを選ぶ際には、「目的」や「料金体系」、「サービスや設備」に着目しましょう。自分に合ったシェアオフィスを選ぶことで、働きやすい環境をつくることができます。
セゾンでは、増加する個人事業主やフリーランスの方のニーズに応えるべく、セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス(R)・カードを提供しています。ビジネスカードを検討している事業者の方は、ぜひご検討ください。