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クレジットカードの分割払いの仕組み|手数料の計算方法をシミュレーションで紹介

クレジットカードの分割払いに関して、手数料が気になって利用しづらいという方はいらっしゃらないでしょうか。利用時の費用がいくらかかるのかわからず、結局一括払いで支払ってしまうという場合もあるでしょう。
そこで本記事では、クレジットカードの分割払いについて下記のような内容について解説していきます。
・分割払いの概要(仕組みや利用方法)
・分割払いで必要となる手数料・金利の計算方法
・分割払いのメリット・デメリット
・分割払いとリボ払いの違い
・支払方法を使い分けたいか場合に便利なカードの紹介
本記事を読むことで、分割払いに関して押さえておきたい点について一通り理解できます。実際にカード決済する際も、メリット・デメリットを比較したうえで分割払いするべきか判断できるようになるでしょう。
なお、クレジットカードの中でもさまざまな支払い方法に対応している便利なカードを今すぐ知りたい方は「支払方法を選択できる便利なクレジットカード」を参考にしてください。
分割払いもできるおすすめのクレジットカード
Contents
記事のもくじ
クレジットカードの分割払いとは?

クレジットカードの分割払いとは、ショッピングやキャッシングの利用額を複数回に分けて、計画的に支払う方法です。何回に分割するかは、カードを利用したときに指定できます。
例えば、4月の締日前に10万円のパソコンを購入したケースを考えてみましょう。1回払いであれば、翌月の5月の支払日に10万円を一括で支払います。
一方、分割払いでは、選択した回数で分割した金額が手数料とともに請求されます。5回払いを選択すると、2万円(10万円÷5回=2)に手数料を追加した金額を、5~9月の5ヵ月に分割して支払います。
なお、支払いを分割しても手数料が発生しないケースもあります。例えばセゾンカードでは、ショッピング2回払いまで、ボーナス1回払いまでは手数料は無料です。
分割払いのメリット
分割払いを選択すると、月々の支払いの負担が軽減されます。前述のパソコン購入を例とすれば、1ヵ月に支払う金額は1回払いは「10万円」、5回の分割払いは「2万円+手数料」となり、1ヵ月分の支払い負担には大きな違いがあります。分割払いを上手に活用することで、買物の幅が広がります。
クレジットカードの分割払いの仕組み
クレジットカードの分割払いはユーザーがその場で支払うべき代金を、カード会社が一時的に立て替えるシステムです。利用者は立て替えてもらった代金を、複数回に分けて支払っていく形になります。
利用額が決定した際に返済回数も決めるため、リボ払いのように返済期間が追加の利用で長くなることはありません。
しかし、一時的にカード会社が支払いを立て替える分、手数料が発生します。分割払いの手数料は一般的に12~15%であり、各カードで異なる率が設定されています。
カード会社によっては一括払いで決済したあとでも、手続きすることで分割払いに変更することが可能です。
クレジットカードの分割払いの方法
クレジットカードで分割払いする方法として、下記の3つの方法が挙げられます。いずれも分割払いではありますが、まったく同じ内容というわけではありません。例えば手数料などの点で違いが出てきます。
・2回払い
・3回払い以上
・ボーナス払い
それではそれぞれの項目について、詳しくチェックしていきましょう。
2回払い
カードの分割払いの選択肢として、2回払いがあります。2回払いは文字通り、2回にわけて利用分を支払う方法です。
例えば40,000円の商品を2回払いで購入した場合、20,000円を2ヵ月にわたって支払うことになります(手数料0円の場合)。
2回払いまでなら手数料が発生しないカードが多いです。手数料が無料のカードなら、費用を増やすことなく1回あたりの支払額の負担を軽減できます。
ただしカード会社によっては2回払いでも手数料が発生する場合があるため、カード会社の公式サイトであらかじめ確認しておきましょう。
3回払い以上
カードでの買物は、3回以上に分割して支払える場合もあります。分割払いできる回数はカード会社によって異なりますが、一般的に3~36回に分割して支払うことが可能です。
分割の回数が増えるほど、毎月支払う額は少なくなります。一般的に、支払い終えるまでの回数が増えるほど手数料の利率が高くなるため、支払いの総額は高くなってしまうケースが多いです。
利率での計算になるため、分割払いで利用した金額が高いほど、負担する手数料の金額も大きくなることを把握しておく必要があります。1回あたりの支払額のみでなく、手数料を含めたトータルでいくら支払うことになるのかという視点を持つことが大切です。
ボーナス払い
カードの分割払いの選択肢には、ボーナス払いというものもあります。ボーナス払いは、夏・冬のボーナスが入る時期(8月・1月)にまとめて支払う返済方法です。
例えば100,000円の商品をボーナス一括払いで5月に購入した場合、8月に100,000円を支払うことになります。
セゾンカードの場合、ボーナス払いは一括払い・2回払いのどちらにするかを選択できます。ボーナス一括払いを選択した場合、手数料はかかりません。
なお、ボーナス払いという名称ではありますが、実際にボーナスが支払われなくても選択できる支払方法です。
【シミュレーション】クレジットカードの分割払いの手数料・金利の計算方法
クレジットカードで分割払いを選択した際の手数料・金利の計算方法について、下記の3つの場合で実際にシミュレーションをしていきます。
・2回払いの場合
・3回払い以上の場合
・ボーナス払いの場合
実際の手数料を確認してみると、利用する際にどれくらいの費用が必要になるのかイメージしやすくなるでしょう。
2回払いの場合
2回払いのシミュレーションを、下記条件で行います。
・セゾンカードインターナショナルのクレジットカードを加盟店である「そごう」で利用
・カード利用額50万円(税込)
セゾンカードインターナショナルの場合、2回払いは手数料が無料であるため手数料額は0円、支払い総額も50万円のままです。
注意点として、セゾンカードインターナショナルで分割払いができる店舗は限られています。具体的には「そごう」や西武、パルコなど一部の店舗に限定されています。
なお、セゾンカードインターナショナルに限らず、2回払いは手数料無料の場合が多く見られます。
3回払い以上の場合
下記の条件を前提として、3回払い・5回払い・10回払いそれぞれの場合についてシミュレーションを行います(※)。
(※セゾン・アメリカンエキスプレス・カードの支払い方法は、1回、2回払い(※一部店舗に限られます)、ボーナス(一括、2回)払い、リボ払いになります)
・カード利用額50万円(税込)
・3回払いの年利12.0%
・5回払いの年利13.5%
・10回払いの年利14.5%
下表は、シミュレーションの結果をまとめたものです。
支払い回数 | 手数料額(税込) | 支払い総額 |
---|---|---|
3回払い | 10,050円 | 510,050円 |
5回払い | 19,850円 | 519,850円 |
10回払い | 33,850円 | 533,850円 |
上表からわかるとおり、元の支払金額が同じでも分割回数が増えると手数料の金額は大きくなります。手数料を節約したい場合は、できる限り分割回数を少なくしましょう。
ボーナス払いの場合
下記の条件を前提として、一括払い・2回払いの場合でボーナス払いのシミュレーションを行います。
・セゾン・アメリカンエキスプレス・カードをショッピングで利用
・カード利用額50万円(税込)
下表は、シミュレーションの結果をまとめたものです。
支払い回数 | 手数料額(税込) | 支払い総額 |
---|---|---|
ボーナス一括払い | 0円 | 500,000円 |
ボーナス2回払い | 15,000円 | 515,000円 |
ボーナス2回払いを選択すると手数料が発生します。セゾン・アメリカンエキスプレス・カードでボーナス2回払いを選択した場合、利用代金100円につき3円の費用が発生します。
これらの手数料の利率はカード会社やカードの種類によって異なるため、事前に確認しておく必要があります。
クレジットカードの分割払いのメリット・デメリット
ここからは、分割払いを選ぶ際のメリット・デメリットを紹介していきます。
メリット・デメリットを把握することで、カード決済を有効に利用できるようになるでしょう。
それではそれぞれについて、詳しくチェックしていきます。
メリット
分割払いを選択すると、月々の支払いの負担が軽減されます。前述のパソコン購入を例とすれば、1ヵ月に支払う金額は1回払いは「10万円」、5回の分割払いは「2万円+手数料」となり、1ヵ月分の支払い負担には大きな違いがあります。
ただし、分割払いを上手に活用することで、買物の幅が広がります。
デメリット
分割払いのデメリットは、手数料が加算されることです。1回払いや2回払いと異なり、3回以上の分割払いには手数料がかかり同金額の利用でも支払総額が増えてしまいます。
また、1回では支払いが終わらないため、定期的に「あと何回で支払いが終わるのか」を確認し、支払い忘れが発生しないように、銀行口座の残高を確認することが必要になります。
クレジットカードの分割払いを買物で利用する方法
店頭で分割払いを選択する場合、会計をする際に「分割払いでお願いします」と店員へ伝えましょう。ただし、スーパーやコンビニ、飲食店など一部店舗では、対応不可の場合もあるため、ご注意ください。
ネットショッピングの場合は、注文をする際に画面で選択することができます。こちらも分割払いを選択できないケースがあることを覚えておきましょう。
なお、カードによっては支払い確定後に分割払いへ変更することができます。
クレジットカードの分割払いとリボ払いの違い

クレジットカードの支払方法としてもう1つ、リボ払いというものがあります。分割払いのように、ショッピングやキャッシングの利用額を複数回にわたって支払う方法だと思っている方もいらっしゃるかと思いますが、実はクレジットカードの分割払いとリボ払いには大きな違いがあります。
それは、事前に決めておくのが「分割回数」なのか「毎月の支払金額」なのかどうかです。分割払いは、「分割回数」を事前に決めておく支払方法です。つまり、カード利用額や分割回数によって、毎月の支払金額が変わります。
一方でリボ払いは、「毎月の支払金額」を事前に決めておく方法です。分割払いとはちがって毎月の支払金額は一定になり、毎月の支出管理が楽になります。残高に応じて手数料がかかるので、ショッピングやキャッシングを何回も繰り返して残高が増えていく際には、手数料に注意しましょう。
分割払い、リボ払いともにそれぞれ特徴があるので、その時のお金の状況によって使い分けてみてください。
支払方法を選択できる便利なクレジットカード
ここまで、分割払いのメリットやデメリットをはじめ、リボ払いやボーナス払いなどさまざまな支払方法を紹介してきました。支払方法を柔軟に活用することで、月々の支払負担を軽減し、余裕を持った支払いが可能となります。
セゾンでは、1回払いや2回払い、分割払いやリボ払いなど、さまざまな支払方法をご用意しています(※)。リボ払い手数料が優遇されているカードがあり、1回払いやボーナス払いなどをあとからリボ払いへの変更もできます。
なかでも、セゾンパール・アメリカン・エキスプレス(R)・カード Digitalとゴールドカードセゾンは、お得な特典が付帯するおすすめなカードとなっています。以下、詳しく解説していきます。
※選択できる支払方法はカード券種により異なります。
セゾンパール・アメリカン・エキスプレス(R)・カード Digital
セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード Digitalは高いポイント還元率が魅力のカードです。支払方法は1回払いとボーナス払いを選択でき、どちらもあとから「リボ払い」に変更できます。
年会費は初年度無料で、2年目以降は1,100円(税込)です。前年に1回でも利用があれば、翌年も無料で利用できます。
セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード Digitalは、QUICPayのご利用でいつでも永久不滅ポイントが3%相当(※)還元される特典があります。
さらに、25歳未満の方は、セゾンクラッセに登録するだけで、対象のコンビニで2%相当の還元を受けられるため、コンビニでQUICPayを利用すれば、最大5%相当の還元を受けることも可能です。
セゾンクラッセはクラスに応じて特典がプラスされるサービスで、「セゾンPortal」アプリを起動させ、画面下の「クラッセ」をタップするだけで登録できますので、ぜひ活用してみましょう。
また、審査完了後最短5分でスマートフォンにカード番号や有効期限などのカード情報(デジタルカード)が届き、すぐにオンラインショッピングや電子マネー決済に利用できます。
後日、カード券面にカード番号や有効期限などのないナンバーレスカードも郵送されます。ナンバーレスカードはICつきクレジットカード同様に利用可能です。
(※)1ポイント=約5円相当の商品と交換した場合です。
ゴールドカードセゾン
ゴールドカードセゾンは1回払い、2回払い、リボ払い、ボーナス(一括、2回)払いに加え、36回払いまでの分割払いを特定店舗で利用できるカードです。初年度年会費無料、2年目以降11,000円(税込)で利用できます。
支払方法の選択肢の多さとともに、リボ払いの手数料を低く利用できる点も魅力です。セゾンカードのリボ手数料率は実質年率15.0%ですが、ゴールドカードセゾンは標準コースで実質年率9.6%、長期・定額コースで実質年率12.0%となっています(※)。
また、最高3,000万円の海外・国内旅行傷害保険、対象店舗で永久不滅ポイントが2倍となるサービスが付帯するなど、充実した特典も特長です。
(※)セゾンカードのリボ払いでは、月々の支払額が3千円以上の長期コース、月々の支払額が1万円以上の標準コース、月々の支払額が5千円以上で自ら金額を指定できる定額コースより選択できます。
クレジットカードの分割払いに関するよくある質問
利用できるクレジットカードの分割回数はカードごとに異なる?
分割払いで選択できる利用回数は、カードごとにそれぞれ異なります。分割払いの回数はカード会社によって定まっている場合が多いです。
例えばセゾンカードの場合、分割払いは1~2回までとなります。3回以上に支払いを分けたい場合、リボ払いの利用が必要です。(※カードによっては2回払いからリボ払いの利用が必要になる場合もあります。)
利用可能な分割回数は、各カード会社の公式サイトに掲載されています。あなたが利用したい分割回数が適用できるか、事前に確認しておきましょう。
クレジットカードの分割ができない場合はどうする?
カードで分割払いが選択できない場合の対策として、下記の2つが挙げられます。
・クレジットカード会社に問い合わせてみる
・リボ払いを利用する
カードを発行する会社に問い合わせることで、分割払いが利用できない理由が判明するケースがあります。
また分割払いの代わりとしてリボ払いを活用することで、一括払いよりも家計への負担を軽減することが可能です。ただし、発生する手数料の総額には注意しなければなりません。
分割払いが利用できない場合、上記の方法からあなたに適したものを選んで実践することをおすすめします。
クレジットカードの分割払いができない場合の理由と対処法に関して詳しく知りたい方は「クレジットカードで分割払いができない5つの理由と対策方法を解説!」も参考にしてください。
クレジットカードの分割払いについてのまとめ

クレジットカードの分割払いは、ショッピングやキャッシングの利用額を複数回にわたって分割して、計画的に支払う方法です。
分割払いを利用すると、月々の支払い負担を抑えることができ、上手に活用することで買物の幅が広がります。ただし、分割払いを利用する際は、手数料が発生する点に注意が必要です。
セゾンカードでは、分割払いをはじめ、1回払い・2回払い・リボ払い・ボーナス(一括・2回)払いがありご自身の都合に合わせた支払方法を選択できます。特定の月に負担が集中するのを避けられ、余裕を持った返済が可能です。
この機会に、ぜひセゾンカードの利用をご検討ください。
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