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クレジットカードのお支払いを滞納したらどうなる?遅れてしまった場合の対処法も紹介!

クレジットカードのお支払いは、毎月決められた日に自動的に引き落とされます。
しかし、うっかり入金を忘れてしまったり、口座残高が不足していたりすると、お支払いができずに滞納扱いとなります。
滞納が続くと、クレジットカードの利用停止や遅延損害金の発生、さらには信用情報への悪影響など、さまざまなリスクが生じ、最悪の場合、法的措置によって給与や財産が差し押さえられることもあるため、特に注意が必要です。
本記事では、クレジットカードのお支払いを滞納した場合に生じる影響や、遅れた場合の対処法などを解説します。
Contents
記事のもくじ
クレジットカードのお支払いを滞納したらどうなる?

クレジットカードのお支払いを滞納すると、主に以下のケースに発展する可能性があります。
● クレジットカードが利用できなくなる
● 遅延損害金が発生する
● 信用情報機関に登録される
● 法的措置により財産が強制的に差し押さえられる
それぞれ、順番に解説します。
クレジットカードが利用できなくなる
クレジットカードのお支払いを滞納すると、クレジットカード会社や状況によっては、ご利用可能額に余裕があっても利用が停止される場合があります。
1回の滞納でも、一時的にクレジットカードの利用が停止される可能性があり、公共料金や携帯料金をクレジットカードで支払っている場合、サービスの停止や延滞料金の発生につながる恐れがあるため、注意が必要です。
遅延損害金が発生する
クレジットカードのお支払いが遅れると、その翌日から「遅延損害金」が発生します。
遅延損害金は、以下の式で計算されます。
お支払いを滞納している金額 × 遅延損害金の年率×滞納日数 ÷ 365
この式のとおり、お支払いの遅延額が大きく、遅延日数が長いほど、発生する遅延損害金の額も大きくなります。
試しに遅延損害金の年率が20.0%のクレジットカードで、50万円分のお支払いが1ヵ月(30日)遅れた場合に発生する遅延損害金の金額を計算してみると、以下のとおりです。
50万円 × 0.20 × 30 ÷ 365 ≒ 8,219円
この条件では、1ヵ月お支払いが遅れると、約8,200円の追加負担が生じることがわかります。
信用情報機関に登録される
クレジットカードの支払状況は、信用情報機関によって管理されています。信用情報とは、クレジットカードや割賦販売(分割払い)、各種ローンなどの契約に関する、契約内容や支払状況といった取引上の客観的な事実を記録した個人情報です。
日本にある個人の信用情報機関には、「シー・アイ・シー(CIC)」、「全国銀行個人信用情報センター(KSC)」、「日本信用情報機構(JICC)」の3つがあり、クレジットカード会社の多くはこれらのうち「CIC」に加盟しています。
クレジットカード会社はお申し込みがあると、「CIC」に登録された信用情報を基に審査を行い、カードの発行可否を判断する仕組みです。
もしクレジットカードのお支払いに遅れると、その遅延の事実も信用情報に登録されます。つまり、次回クレジットカードに申し込んだ場合に、審査に影響を及ぼす可能性があります。
法的措置により財産が強制的に差し押さえられる
クレジットカードのお支払いを長期間遅延したまま放置していると、債権回収会社から差し押さえの通知が届くこともあります。
たとえ、支払えない状況でも届いた通知を軽視していると、差し押さえに至った場合には、裁判所の許可により給与や預金も差し押さえの対象となります。
なお、給与は手取りの4分の1まで(一部例外あり)、預金は金額制限がないため、全額差し押さえられる可能性があります。
差し押さえが行われると、財産だけでなく社会的な信用を失う可能性があるため、注意が必要です。
クレジットカードのお支払いを滞納した場合の流れ
クレジットカードのお支払いが遅れてしまった場合の流れは、以下のとおりです。
1. クレジットカード会社から電話がかかってくる
2. 督促状や催告書が送られてくる
3. クレジットカードが強制解約される
4. ご利用金額が一括請求される
5. 給与や財産が差し押さえられる
それぞれ、順番に解説します。
①カード会社から自動音声やSMSで通知が送られてくる
クレジットカード会社がお支払いの遅れを確認すると、利用者に対して確認の電話を行います。
うっかり引き落とし日を失念し、口座への入金を忘れていただけであれば、この段階でクレジットカード会社に相談し、支払方法を確認のうえ速やかに支払えば問題ありません。
2.督促状や催告書が送られてくる
クレジットカード会社からの電話を無視し続けると、督促状や催告書が郵送で送られてきます。
どちらも「お支払いが遅れているため、早急に対応してください」というニュアンスの書類ですが、催告書の方がより厳しい内容のため、特に注意が必要です。
3.クレジットカードが強制解約される
クレジットカード会社から届いた督促状や催告書を無視し続けると、「支払う意思がない」とみなされ、最終的には強制解約となる可能性があります。
一度強制解約されると、滞納分を完済してもカードは再び使えません。再度クレジットカードを作るには新たにお申し込みが必要ですが、信用情報機関に滞納したことが登録されているため、審査に通らないリスクが高まります。
生活に支障が出るだけでなく、今後のクレジット利用にも大きな影響を及ぼすため、早めの対応が重要です。
4.ご利用金額が一括請求される
クレジットカードを強制解約されると、未払いの滞納分だけでなく、まだ支払期日を迎えていない利用分も含めて、全額が一括請求される場合があります。
本来なら分割払いや翌月払いが可能な金額でも、まとめて支払うことになるため、数十万円単位の請求が突然届くことも考えられます。
経済的な負担が一気に重くのしかかるため、滞納は放置せず、早めにクレジットカード会社へ相談すると良いでしょう。
5.給与や財産が差し押さえられる
クレジットカードの滞納を長期間放置し、一括請求にも応じなかった場合、最終的にはクレジットカード会社が法的手段を講じることがあります。
裁判で支払義務が認められ、判決が確定すれば、強制執行により給与や預金、不動産などの財産が差し押さえられる可能性が高いです。
なお、裁判では状況に応じて和解の提案がなされる場合もあり、分割払いなどで解決に至るケースもあります。
差し押さえは生活に大きな支障をきたすだけでなく、職場や家族に滞納の事実が知られてしまうリスクもあります。
給与や財産の差し押さえにまで発展すると、自力での解決が困難になるため、督促を受けた段階で早急に対応しましょう。
クレジットカードのお支払いを滞納した場合の対処法
クレジットカードのお支払いを滞納したことに気づいたら、できるだけ早くクレジットカード会社に問い合わせましょう。その際、支払期日や支払方法が案内されます。
支払方法は、再引き落としや指定された銀行口座への振り込み、コンビニ払いなどクレジットカード会社によってさまざまなため、クレジットカード会社の指示を聞き逃さないようにしましょう。
クレディセゾンでお支払いを滞納した場合

クレディセゾンでは、お支払いが遅れた場合は再引き落としが行われないため、銀行振込またはコンビニ払いのいずれかの方法でお支払いする必要があります。
それぞれの支払方法について、以下で解説します。
銀行振込で支払う
銀行振込の場合は、クレディセゾンが指定する口座への振込でお支払いを行います。
振込先の口座はクレディセゾンから発送される「お支払いのご案内」のハガキで確認可能です。ご案内のハガキは、お引き落としができなかった場合に自動的に発送され、原則引き落とし日の1週間~10日程度で届きます。
振込先の口座はカード会員様によって異なるため、「お支払いのご案内」に記載されている口座をご確認ください。
なお、引き落とし日の翌日から入金日までの期間に発生した遅延損害金については、次月以降の請求金額に合算する形でお支払いします。
遅延損害金の金額は、次月以降送られてくる利用明細書にて確認が可能です。
コンビニで支払う
クレディセゾンから送られてくる「お支払いのご案内」のハガキにコンビニエンスストア振込依頼書が同封されている場合、コンビニでのお支払いも可能です。
なお、コンビニエンスストア振込依頼書によるお支払いの場合、支払金額に応じて別途手数料が必要な点に注意しておく必要があります。
「お支払いのご案内」にはコンビニエンスストア振込依頼書が同封されていないこともあり、その場合は銀行振込でのお支払いとなります。
クレジットカードを滞納しないためのポイント
クレジットカードのお支払いを滞納しないためのポイントは、主に以下のとおりです。
● 残高不足にならないように注意する
● 状況に応じて支払方法を変更する
● 利用通知をチェックする
それぞれ、順番に解説します。
残高不足にならないように注意する
クレジットカードの滞納は、支払日に口座の残高が不足していたり、ATMでの入金をうっかり忘れてしまったりすることから始まります。
ちょっとしたミスから滞納につながるため、まずは支払方法を口座引き落としに設定しましょう。
自動引き落としにすれば、毎回の入金作業を省けるため、お支払い忘れのリスクが大幅に減らせます。
さらに、引き落とし口座には、クレジットカードのご利用可能枠と同額を常に入金しておくと良いです。例えば、ご利用可能枠が50万円であれば、引き落とし口座に50万円以上を入金しておけば、残高不足になりません。
クレジットカードはご利用可能枠以上の決済はできないため、あらかじめ余裕を持って残高管理をしておくことで、滞納のリスクを減らせます。
状況に応じて支払方法を変更する
クレジットカードの利用金額が予定より高額となり、口座残高が不足しそうな場合は、まず今月の支出を抑えたり、購入を控えたりすることが大切です。
やむを得ず高額な支払いが発生する場合は、事前に支払方法を「分割払い」や「リボ払い」に変更するのもひとつの手です。その際、事前に支払額をしっかりと把握し、無理のない返済計画を立てましょう。
分割払いは、利用金額を回数指定で分けて支払う方法で、毎月の負担を軽減できます。
一方、リボ払いは毎月の支払額を一定に保ちながら、残高に応じて支払期間が変動する方式です。
いずれも、元金に加えて手数料(利息)が発生する点には注意が必要ですが、滞納を防ぐための有効な手段となります。
無理なく支払うためにも、ご自身の支払能力に応じた方法を選びましょう。
利用通知をチェックする
クレジットカードによっては、利用時に金額や利用先を通知するサービスがあります。
メールやアプリのプッシュ通知で即座に利用情報を確認できるため、うっかり使いすぎるリスクを抑えるのに有効です。
毎回通知をチェックする習慣をつければ、月末の請求額に驚くことも減り、計画的なカード利用につながります。
残高不足による滞納のリスクを未然に防ぐためにも、利用通知を確認しましょう。
支出管理がしっかりできるセゾンカードを紹介
クレディセゾンでは、セゾンカードのスマートフォンアプリ「セゾンPortal」で、「いつ・いくら決済したか」をカード決済のたびにほぼリアルタイムでスマートフォンにプッシュ通知される「利用通知サービス」を利用できます。
万一残高不足などでお支払いに遅れてしまいそうな場合は、1回払い・2回払い・ボーナス一括払いで支払ったものについて、原則あとからリボ払いや分割払いへ変更することが可能です。
リボ払いは毎月の支払金額が一定になる支払方法ですが、余裕がある月には増額したり一括で支払ったりすることもできるため、自分なりにお支払いをコントロールしてリボ手数料を抑えることもできます。
また、「あとから分割」はご利用明細から分割払いに変更したい請求を選択し、3〜36回のなかから希望する回数へ変更ができます(※1)(※2)。なお、「あとから分割」はお引き落とし前月14日の23:30まで変更可能です(※3)。
リボ払いや分割払いへの変更は、Netアンサーやセゾンカードのスマートフォンアプリ「セゾンPortal」、パーソナルアンサー(自動音声案内)から簡単に行えます。
なお、リボ払いの変更方法や期日は、希望する請求金額が確定なのか未確定なのかによって異なるため、詳しくはこちらのページをご確認ください。
「あとから分割」の詳細はこちらのページをご確認ください。
(※1)ローソンPontaハウスカード、法人カードはあとから分割のお手続きができません。
(※2)一部カードでは選択できない回数がございます。
(※3)14日までにお手続きを完了いただくと翌月のお支払分から変更になります。(毎月14日23:30から15日6:00までの間はお承りできませんのでご了承ください。)分割払いに変更されたご利用分を元のお支払い方法に戻すことやリボ払いへの変更はできません。
セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス(R)・カード
セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス(R)・カードは、初年度年会費無料で保有できるセゾン・アメリカン・エキスプレス(R)・カードの上級グレードに該当するゴールドカードです。
また、2年目以降の年会費は11,000円(税込)ですが、年間1回(1円)以上のカードご利用で翌年度年会費も無料で保有できます。
ショッピング利用時のポイント還元率は国内で1.5倍、海外で2倍(※1)(※2)となっており、通常カードと比べて効率良く永久不滅ポイントを貯められます。「セゾンポイントモール」でのショッピングなら最大30倍の永久不滅ポイントを貯めることも可能です。
また、普段使いに役立つお得な特典も豊富です。例えば、「セゾンの木曜日」の利用で映画がお得に楽しめたり、「セゾンフクリコ」が入会費・年会費無料で利用できたりします。
「セゾンの木曜日」とは、毎週木曜日に全国のTOHOシネマズでお好きな映画を1,200円(税込)で鑑賞いただけるお得なサービスです。
セゾンカードのスマートフォンアプリ「セゾンPortal」からクーポンを取得いただき、WEB(インターネットチケット販売“vit®”)または劇場でのチケット購入時にクーポンをご利用いただくことで特別料金で映画が鑑賞できます。
「セゾンフクリコ」とは、全国25,000以上の施設を最大66%OFFで使える優待割引サービスです。特別優待として映画鑑賞券が1,300円(税込)からご購入可能です(お一人様20枚/年まで)。
ほかにも、レジャーやグルメ、トラベルなどさまざまな優待割引を、専用サイトからいつでもご利用いただけます。
さらに、国内主要空港ラウンジを年2回まで無料で利用できるほか、世界中の空港ラウンジをご利用いただける「プライオリティ・パス」の優待価格利用など、充実した特典・優待も付帯しています。
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まとめ

クレジットカードのお支払いを滞納すると、遅延損害金の発生や信用情報への悪影響、法的措置による差し押さえなど、さまざまなリスクが発生します。状況が悪化すれば、強制解約や一括請求などの事態に発展する可能性も否定できません。
クレジットカードのお支払いを滞納してしまった場合は、できるだけ早くクレジットカード会社に連絡し、銀行振込やコンビニ払いなど指示された方法で速やかに対応しましょう。
また、日ごろから残高の管理や利用通知サービスの活用、支払方法の見直しを行うことで、滞納を未然に防ぐことができます。
セゾンカードなら、セゾンカードのスマートフォンアプリ「セゾンPortal」を通じて利用状況をリアルタイムで確認できるため、クレジットカードの使いすぎによる残高不足やお支払いの滞納などを防ぐのに便利です。
クレジットカードは正しく使えば便利でお得なツールなため、滞納のリスクを理解したうえで、計画的に活用していきましょう。
(※)「アメリカン・エキスプレス」は、アメリカン・エキスプレスの登録商標です。(株)クレディセゾンは、アメリカン・エキスプレスのライセンスに基づき使用しています。