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デビットカードとは?メリットやデメリットをわかりやすく解説

近年はキャッシュレス決済の普及により、デビットカードの発行を検討している方も多いと思いますが、デビットカードの特長やメリット・デメリットなどを理解していない方もいるのではないでしょうか。
また、日常生活にキャッシュレス決済の導入を検討している方のなかには、デビットカードとクレジットカードのどちらを選んで良いのか悩んでいる方もいるでしょう。
デビットカードとクレジットカードは、どちらもキャッシュレス決済の一種ですが、そもそも支払いの仕組みが大きく異なります。
この記事では、デビットカードの基本的な知識やクレジットカードとの違い、メリット・デメリットなどをわかりやすく解説します。
Contents
記事のもくじ
デビットカードは支払いと同時に引き落としされるカード
デビットカードは、決済完了と同時に銀行口座から利用金額が引き落とされる仕組みのカードのことです。
銀行口座の金額以上の利用ができないため、預金残高以上に使い込んでしまう心配はありません。また、1日あたりの上限額が設定できるカードも多く、使い過ぎを防止できます。
デビットカードは2種類ある
デビットカードの種類としては、「J-Debit」と「ブランドデビット」の2種類があります。
●J-Debit
金融機関のキャッシュカードがそのままデビットカードとして使えるものです。銀行、信用金庫、信用組合、労働金庫、農協・漁協などの金融機関が発行したキャッシュカードの多くが、J-Debitマークがある加盟店で利用できます。
●ブランドデビット
Visa、Mastercard(R)、JCBなど、クレジットカードの国際ブランドがついたデビットカードです。ネットショッピングで使えたり、海外のATMで現地通貨を引き出しできたりとJ-Debitにはない幅広い使い方が可能です。
デビットカードはどんな場所で利用できる?
デビットカードは、街中のコンビニやスーパーでのお買物のほか、ネットショッピングでも利用できます。そのほか、海外ATMでの現地通貨の引き出しにも対応しています。
●コンビニやスーパーでのお買物
コンビニやスーパーなどでの普段のお買物でデビットカードが使えます。現金なしで決済でき、レジでの支払いが楽になります。
クレジットカードと同様の手順で利用でき、「何回払いにしますか?」と聞かれたら、「一回払い」や「一括払い」と答えましょう。そのほかの支払方法を選ぶと、決済エラーになり決済ができません。
●ネットショッピング
デビットカードはネットショッピングでも利用できます。普段は代金引換やコンビニ払いなどを利用していて今後カードでの支払いに切り替えたいとなると、デビットカードは選択肢のひとつになります。
●海外のATM
ブランドデビットであれば、海外のATMで現地通貨の引き出しが可能です。
現地での両替の手間が省けます。また、ブランドデビットは海外でのお買物でも利用できます。海外旅行や海外出張の際の決済手段としても便利に活用できます。
デビットカードとクレジットカードの違い

デビットカードを発行するか、クレジットカードを発行するか、迷っている方も多いと思います。デビットカードとクレジットカードの違いを見ていきましょう。
デビットカード、クレジットカードの特徴の違いをまとめると以下のとおりです。
デビットカード | クレジットカード | |
---|---|---|
支払方法 | 支払いのたびに即時で引き落とし | 1ヵ月分をまとめて引き落とし |
支払回数 | 一括払いのみ | 一括払い、分割払い、リボ払いなど複数 |
利用限度額 | 預金残高の範囲内 | 利用限度額の範囲内 (審査で決まる) |
申込条件 | 15~16歳以上 (中学生は不可) |
18歳以上 (原則、高校生は不可) |
審査の有無 | なし | あり |
ポイント還元率 | 低い or ポイントなし | 高め |
キャッシングの有無 | 利用不可 | 利用可能 |
ETCカードの発行 | 基本発行できない | 発行できるカードが多い |
家族カードの発行 | 基本発行できない | 発行できるカードが多い |
公共料金の支払い | できないことがある | 基本利用できる |
前述しているように、デビットカードは即時での引き落としとなります。この点がまずクレジットカードとの大きな違いです。分割払いやリボ払いはなく、一括払いのみとなります。
また、審査にも違いがあります。デビットカードはカード発行時の審査はなく、収入のない方でも発行できます。一方、クレジットカードは、カード会社が一時的に立て替えをするため、貸し倒れのリスクを抑えるためにも、発行時には必ず審査があります。
デビットカードはポイントサービス自体がなかったり、還元率が低めなことが多いですが、クレジットカードではポイント還元に強みのあるカードも多数あります。
そのほか、ETCカード、家族カードの発行可否にも違いがあります。クレジットカードは多くのカードでETCカード、家族カードの発行に対応していますが、デビットカードでは大多数のカードで発行不可となっています。
デビットカードのメリット
デビットカードのメリットとしては、使い過ぎの心配がない点や、15歳以上から発行でき、気軽にキャッシュレスが始められる点などが挙げられます。
●現金を持ち歩かなくて良い
デビットカードはキャッシュレス決済の一種のため、現金を持ち歩く必要がありません。J-Debitは国内のみの利用となりますが、ブランドデビットであれば海外でもお買物ができるため、海外旅行のときも便利でしょう。
●預金残高以上使う心配がない
クレジットカードは後払い方式となるため、使いすぎを心配する方もいると思います。
一方、デビットカードは即払い方式のため、決済と同時に預金口座から引き落としとなります。デビットカードであればどんなに使えても口座残高の範囲内となるため、使いすぎてしまうリスクを軽減できるでしょう。
●限度額が自分で設定できる
デビットカードでは、設定可能な範囲内であれば、自由に上限額を設定できます。1回あたり、1日あたり、1ヵ月あたりなど、細かく限度額を設定できるカードも多いです。
●15歳から発行できる
クレジットカードは高校生を除く18歳以上の方が入会の対象となるため、高校生はカードを持つことができません。
一方、デビットカードは15歳~16歳以上であれば申し込みが可能なため、高校生でも発行できます。そのため、高校生からキャッシュレスでお買物ができ、お金の管理を学ぶこともできるでしょう。
●ATMを利用する頻度が少なくなる
現金払いの場合は手持ちの現金がなくなるとお買物ができないため、ATMでお金を引き出さなくてはいけません。そのため、ATMを探したりATMのある場所まで行ったりと手間がかかります。
一方、デビットカードなら手持ちの現金がなくてもお買物ができるので、ATMを探す手間が必要なくなります。
また、ATMで現金を引き出す際は、利用するATMや時間帯によって手数料が発生しますが、ATMを利用する頻度が少なくなれば手数料の節約にもつながるでしょう。
デビットカードのデメリット
デビットカードにはいくつか事前に確認しておきたいデメリットがあります。
「預金残高がないと利用できない」「分割払いやリボ払いでは使えない」などクレジットカードに比べて不便な点も一部あります。注意点を詳しく見ていきましょう。
●預金残高がないと利用できない
デビットカードは預金残高で直接支払う仕組みのため、残高不足の場合は支払いできません。特に少ない預金残高で使っていく場合には、残高が不足していないかは常に注意しておく必要があります。
●キャッシングの利用ができない
キャッシングは、クレジットカードを使ってATMで現金を借入れできるサービスです。デビットカードでは、キャッシングを利用することはできません。
●分割やリボ払いはできない
デビットカードは、分割払いやリボ払いには対応していません。必ずその場で預金残高を使って一括で支払いすることになります。
●公共料金の支払いなどで利用できないことがある
公共料金の支払いでは、支払先によっては一部デビットカードが使えないところもあります。手持ちのデビットカードが支払先で対応しているかについては、事前に確認をしておく必要があります。
●ETCカードの発行ができない
デビットカードでは、ETCカードを発行できるカードはほとんどありません。家族カードについても、デビットカードでは大多数のカードで発行不可となっています。
デビットカードのデメリットが気になる方はクレジットカードの発行も検討しよう
デビットカードは、口座残高の範囲内でしかお買物ができなかったり、支払方法が一括払いしかなかったりといったデメリットがあります。
デビットカードのデメリットが気になる方は、クレジットカードの利用も検討してみましょう。
クレジットカードであれば口座残高を気にせずにお買物ができますし、分割払いやリボ払いなども利用できるため、状況に合せて最適な支払方法を選択することが可能です。
ここでは、おすすめのクレジットカードを2枚紹介します。
●セゾンパール・アメリカン・エキスプレス(R)・カード Digital
セゾンパール・アメリカン・エキスプレス(R)・カード Digitalは、最短5分で発行できるデジタルカードです。年会費は初年度無料、2年目以降は通常1,100円(税込)で、前年に1回でも利用があれば2年目以降も年会費は無料になります。ETCカードの発行は無料です。
公式サイトから申し込みをして審査・初回登録まで済ませばすぐにカードを利用できます。
なお、後日プラスチックカードも自宅に届きます。こちらはカード番号の記載がない完全ナンバーレスカードです。券面からカード番号を盗み見される心配がないので、安心して使用できます。
また、こちらのカードでは、決済の度にスマートフォンでプッシュ通知を受け取れるほか、過去の利用金額は「セゾンPortal」アプリで確認が可能です。使い過ぎの防止に役立ちます。
注目の特典としては、QUICPay™(クイックペイ)を利用して支払うとポイント還元率が2.0%相当(※)になります。コンビニ、スーパー、ドラッグストアなど普段の支払いでお得に永久不滅ポイントが貯まることでしょう。
(※1)適用には、諸条件があります。詳細はカードお申込みページをご確認ください。
●SAISON CARD Digital
SAISON CARD Digitalは、年会費永久無料で保有できるデジタルカードです。
申し込み審査完了後、最短5分でクレディセゾン公式スマートフォンアプリ「セゾンPortal」上にカード番号やセキュリティコードなどが発番され、すぐにネットショッピングでの利用や電子マネーへの登録が可能です。
後日郵送で届くプラスチックカードを利用して実店舗でのカード決済も可能ですし、プラスチックカードはカード券面にカード番号やセキュリティコードなどの印字がない完全ナンバーレスカードのため、第三者からの盗み見も防止できます。
また、カード利用額1,000円(税込)につき1ポイント(約5円相当(※1))の永久不滅ポイントが貯まるほか、全国約25,000ヵ所の店舗・施設利用が最大60%オフの優待価格になる「優待のあるお店」などの特典も利用できます。
当然、1回払いのほかに2回払いやリボ払いも選択できるので、状況に合わせてご活用ください(※2)。
(※1)1ポイント約5円相当のアイテムと交換した場合となります。
(※2)利用可能な支払方法は国際ブランドや店舗によって異なります。
デビットカードのよくある質問
ここでは、デビットカードのよくある質問を紹介します。デビットカードに関する疑問や悩みのある方はこちらも参考にしてください。
Q1 デビットカードとクレジットカードの違いは?
デビットカードとクレジットカードは、そもそも支払いの仕組みが異なります。
デビットカードは決済と同時に口座から引き落としとなる「即払い方式」ですが、クレジットカードは決済の時点で実際の支払いが発生せず、後日カード会社ごとに定められた支払日に登録口座から引き落としとなる「後払い方式」です。
この点はデビットカードとクレジットカードの大きな違いといえるでしょう。そのほかにも、審査の有無や申し込み可能な年齢、追加カードの発行の有無など、細かい違いはさまざまあります。
Q2 デビットカードとクレジットカードはどちらを使うべき?
デビットカードとクレジットカードのそれぞれに異なるメリットがあるので、どちらがおすすめかは一概にいえません。ライフスタイルや利用目的に合せて、利用しやすいほうを選択すると良いでしょう。
Q3 デビットカードは即日発行できる?
一般的にデビットカードの発行には1週間以上かかるケースが多くなります。即日発行に対応しているデビットカードもありますが、対応している金融機関の口座を持っているまたは、開設が必要になるため、即日発行できる方は限られてしまうでしょう。
すぐにキャッシュレスでお買物したいのであればクレジットカードがおすすめです。例えばSAISON CARD Digitalなら申し込み審査完了後、最短5分で発行可能です。
クレジットカードの場合は対応している金融機関も多数あるため、デビットカードのように特定の金融機関の口座がなくても申し込みできます。
まとめ
デビットカードは即払い方式となるキャッシュレス決済の一種です。種類はJ-Debitとブランドデビットの2種類があるので、覚えておきましょう。
J-Debitは国内のみの利用となりますが、ブランドデビットであれば海外やネットショッピングで利用できるほか、ATMを使って現地通貨を引き出すことも可能です。
デビットカードは使いすぎのリスクを軽減できたり、ATMの利用頻度が減ったりといったクレジットカードや現金にはないメリットがあるため、状況に合わせて利用してみてください。
ただし、デビットカードにはデメリットもあるため、デメリットが気になる方はクレジットカードの利用も検討してみましょう。