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ETCカードのみ発行することはできる?メリットやデメリットを詳しく紹介
「クレジットカードは必要ない」「発行できない」などの理由で、ETCカードだけを発行することはできないのか、気になって調べている方もいらっしゃるかもしれません。
ETCパーソナルカードであれば、ETCカード単体での発行も可能です。ただし、クレジットカードと合わせて発行するETCカードと比較すると、いくつかデメリットもあるので、このあたりは事前に確認しておきたいところです。
本記事では、ETCカードのみを発行するメリット・デメリット、クレジットカードのETCカードとの比較などを紹介していきます。
Contents
記事のもくじ
ETCカードのみの発行はできる
「ETCカードは、クレジットカードと合わせて発行するもの」というイメージを持っている方も多いかもしれませんが、単体で発行できるETCカードもあります。
ETCカード単体で発行できるカードとしては、ETCパーソナルカード、ETCコーポレートカード 、高速情報協同組合やETC協同組合が発行する法人向けのETCカードなどが挙げられます。
このうち、個人向けに発行できるカードとしては「ETCパーソナルカード」があります。
こちらは、東/中/西日本高速道路株式会社、首都高速道路株式会社、阪神高速道路株式会社、本州四国連絡高速道路株式会社の6社が共同して発行するETCカードです。クレジットカードのETCカードと同様に、高速道路や有料道路の通行料金の支払いで利用できます。
ETCカードのみを発行するメリット
ETCカードのみを発行するメリットとしては以下の4点が挙げられます。
● 信用情報による審査がない
● ETCカードの各種割引が受けられる
● ETCマイレージサービスが利用できる
● 16歳から発行できる
信用情報による審査がなく発行しやすいこと、各種の割引やポイントサービスでお得に支払いできることなどがメリットとして挙げられます。年齢としても16歳から発行が可能です。
ETCカードのみを発行するメリットをそれぞれ見ていきましょう。
信用情報による審査がない
ETCカードのみを発行する場合には、審査において信用情報機関への照会はありません。
例えば、ETCパーソナルカードの発行では、信用情報機関を照会して審査が行われることはなく、利用規約に基づく審査のみとなります。
過去に金融事故があるなどでクレジットカードの審査に通過するのが難しい方も、ETCパーソナルカードであれば発行が可能です。
ETCカードの各種割引が受けられる
ETCカードのみの場合でも、平日朝夕割引、休日割引、深夜割引などの各種割引が適用されます。現金払いに比べてお得に支払いが可能です。
割引 | 概要 | 対象 |
---|---|---|
平日朝夕割引 | 平日の朝6時~9時と夕方17時~20時は割引 | NEXCO東日本/中日本/西日本(NEXCO3社)が管理する全国の高速道路および宮城県道路公社の仙台松島道路 ※京葉道路・第三京浜道路・横浜新道・横浜横須賀道路は割引の対象外 |
休日割引 | 土曜日・日曜日・祝日は通行料金が割引 | |
深夜割引 | 毎日0時~4時は通行料金が割引 |
ETCマイレージサービスが利用できる
通行料金の支払い額に応じて、ポイントが貯まる「ETCマイレージサービス」も利用できます。貯めたポイントは、還元額(無料通行分)に交換のうえ、通行料金の支払いに使えます。
16歳から発行できる
ETCパーソナルカードは、親権者の同意があれば16歳から発行が可能です。
クレジットカードと合わせてETCカードを発行するとなると、発行可能な年齢は18歳以上となります。ETCパーソナルカードであれば16歳や17歳でも発行できます。
例えば、16歳でバイクの免許をすでに取得していて「今すぐETCカードを発行したい」と考えているのであれば、ETCパーソナルカードの発行を検討してみるのが良いでしょう。クレジットカードを発行できる年齢まで待つことなく、すぐに発行手続きを開始できます。
ETCカードのみを発行するデメリット
続いて、ETCカードのみを発行するデメリットも見ておきましょう。デメリットとしては以下の3点です。
● 年会費が必要になる
● デポジットが必要になる
● 一定額を超えると利用できなくなる
年会費が必要になる
ETCパーソナルカードでは、年会費1,257円(税込)の支払いが必要となります。
ETCカードをたまにしか使わない方にとっては、割引やETCマイレージサービスで得する金額以上に年会費が負担になる可能性があります。
デポジットが必要になる
ETCパーソナルカードでは、支払保証のための預かり金として「デポジット」が必要です。
こちらは、プリペイドカードのような前払金ではなく、あくまで利用金額に対する債務を利用者に保証してもらうためのものです。通行料金の支払いには利用できません。
なお、クレジットカードと合わせて発行するETCカードではデポジットは不要です。こちらと比較すると、デポジットが必要になる点はデメリットと言えます。
デポジットの金額としては、平均利用月額(5千円単位で切り上げ)を4倍した金額を預託することになります。
平均利用月額 | デポジット額 |
---|---|
5,000円 | 20,000円 |
10,000円 | 40,000円 |
15,000円 | 60,000円 |
20,000円 | 80,000円 |
一定額を超えると利用できなくなる
支払いで利用できる限度額は、デポジット額の80%までです。80%を超過すると、一時的に利用が停止されます。1ヵ月の間にETCカードを使い過ぎてしまわないように注意が必要です。
ETCカードのみを発行する手順
ETCパーソナルカードを発行する手順としては、以下の通りです。
1. ETCパーソナルカード利用申込書を作成する
2. 申込書を事務局に送付する
3. デポジットを振り込む
4. カードを郵送で受け取る
まずは、ETCパーソナルカードのWebページから、申込書を作成し印刷します。印刷した申込書は、本人確認書類等の必要書面とともに、ETCパーソナルカード事務局宛に郵送します。
ETCパーソナルカード事務局にて申込書の内容を確認後、デポジット払込用紙が登録住所に郵送されます。払込用紙を受け取ったら、コンビニエンスストアでデポジットを振り込みます。
デポジットの入金が確認された後に、ETCパーソナルカードが登録住所に郵送されます。あとはカードを受け取れば、その日から利用を開始できます。なお、デポジットの入金からカード到着までは2週間程度となります。
お得にETCを利用できるのは「クレジットカードのETCカード」
ETCカードをお得に使いたいと考えているのであれば、あらためて「クレジットカードのETCカード」を発行するという選択肢も検討しておきましょう。
ここで「ETCパーソナルカード」と「クレジットカードのETCカード」について、審査、発行手数料、年会費などを比較してみます。
ETCパーソナルカード | クレジットカードのETCカード | |
---|---|---|
審査 | 利用規約に基づく審査のみ | 信用情報を含めた審査がある |
発行手数料 | 無料 | 無料のカードも多い |
年会費 | 1,257円(税込) | 無料のカードも多い |
デポジット | 必要 | 不要 |
申込方法 | 郵送 | Web、電話、郵送など |
ポイント | ETCマイレージサービス | ETCマイレージサービス +クレジットカードのポイント |
まず費用の面では、クレジットカードのETCカードは、年会費・発行手数料ともに無料のカードも多いです。たまにしか高速道路を使わない方にとっては、年会費無料のETCカードを選ぶメリットは特に大きいはずです。
そのほか、クレジットカードのETCカードでは「クレジットカードのポイントが貯まる」という点も注目です。
ETCマイレージサービスに加え、ETCの利用金額に応じてクレジットカードのポイントが付与されます。ETCパーソナルカードと比べて、よりお得に通行料金の支払いが可能です。
記事の冒頭から紹介の通り、ETCパーソナルカードは、ETCカード単体で発行できる点が、クレジットカードのETCカードにはない大きなメリットです。
ただし、ETCカードのみでの発行にこだわらない方については、年会費無料のカードが選べて、支払いでポイントがプラスで貯まる「クレジットカードのETCカード」の方がお得に使える可能性があります。
費用の面でも支払いの面でも「もっとお得にETCカードを使いたい」と考えている方は、クレジットカードのETCカードをぜひ検討してみると良いでしょう。
ETCカードを発行する際におすすめのクレジットカード
クレジットカードのETCカードを発行しようと考えているなら、発行手数料無料、年会費無料のセゾンカードのETCカードがおすすめです。リーズナブルに保有できて、支払いのたびに永久不滅ポイントが貯まります。
ETCカードのためにセゾンカードを発行するなら、とくにおすすめなのが以下の「デジタルカード」です。
● SAISON CARD Digital
● セゾンカードインターナショナルデジタル
デジタルカードは、お申し込み開始から最短5分公式スマホアプリ「セゾンPortal」上でカード番号が発行できる新しいタイプのクレジットカードです。すぐにスマホ決済やネットショッピングで利用できます。
ETCカードは後日発送となりますが、カード発行の手続きが非常に簡単に済むことは、ETCカードを手軽に発行したい方には大きなメリットです。
おすすめのデジタルカード2券種の特長を詳しく紹介していきます。
SAISON CARD Digital
年会費無料で保有できるデジタルカードです。ETCカードも、発行手数料・年会費無料で発行できます。
カード番号、利用明細は公式スマホアプリ「セゾンPortal」から確認できます。アプリでスマートにカードの管理が可能です。
なお、デジタルカードの券面も「セゾンPortal」から着せかえができます。好みに合わせてデザインを選んで変更してみましょう。
SAISON CARD Digitalも、ナンバーレスカードが後日自宅に届きます。街中の店舗での支払いで安心して利用できます。
年会費は無料です。特にETCカード専用のクレジットカードとして発行するのであれば、年会費の心配がないこちらのカードがおすすめです。
セゾンカードインターナショナルデジタル
普段使いで便利に使える年会費無料のデジタルカードです。
発行手数料・年会費無料でETCカードも発行でき、通行料金の支払いのたびに税込1,000円に付き1ポイント(=最大5円相当※)の永久不滅ポイントが貯まります。貯めたポイントは電子マネーのチャージや、普段のお買物などでも利用可能です。
ETCカードが発行できるだけでなく、普段のお買い物でお得に使えるデジタルカードが持てる点は大きな魅力です。
デジタルカードのほかに、店舗でのクレジット決済に使えるプラスチックカードも後日自宅に届きます。こちらは、カード券面にカード番号の記載がないナンバーレスカードです。券面からカード番号を盗み見される心配はなく、安心して利用できます。
(※)交換商品によっては、1ポイントの価値は5円未満になります。
まとめ
ETCパーソナルカードであれば、単体でETCカードを発行することが可能です。ETCカードのみで発行する場合でも、各種の割引やETCマイレージサービスが利用できます。
ただし、クレジットカードのETCカードと異なりデポジットや年会費が必要になる点などは注意点です。
特にETCカードのみの発行にこだわらないのであれば、ポイントが付いてよりお得に支払いできるクレジットカードのETCカードを検討してみると良いかもしれません。
ぜひ参考にご自身に合ったETCカードを選んでみてください。