クレジットカードによって、海外旅行保険の付帯の有無や補償内容が異なります。

一般的に、ゴールドカード以上のグレードを持つクレジットカードには付帯されているケースがほとんどですが、一般カードには付帯されていないことも多いです。

また、補償内容も基本的にカードのグレードが高くなるほど充実する傾向があり、一般カードよりもゴールドカードのほうが手厚い補償を受けられる可能性が高くなります。

ゴールドカードに付帯する海外旅行保険の補償額は、カードによってさまざまです。

例えば、クレディセゾンが発行する「セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス(R)・カード」の海外旅行保険の補償限度額は下記のようになります。

ゴールドカードに付帯する海外旅行保険は比較的補償額が高い傾向にあり、補償される範囲が広いものもあります。

そのため、旅行や出張などで海外に行く機会が多い方は、一般カードよりも比較的補償が充実しているゴールドカードを保有していると安心です。

一般的なゴールドカードに付帯する海外旅行保険は、主に6つの補償で構成されています。

これらの内容を理解しておくことで、保険を効率的に利用でき、トラブルにも迅速に対応できます。

ここでは6つの補償内容を詳しくご紹介します。

傷害死亡・後遺障害の補償は、海外旅行中の偶然な事故によりケガをして、事故の日から180日以内に死亡、または後遺障害が生じたときに受けられる補償です。

死亡の場合は補償額の全額、後遺障害が生じた場合は後遺障害の程度に応じて、補償額の範囲内で支払われます。

傷害・疾病治療費用の補償は、海外旅行中の事故によるケガや、病気で医師の治療を受けた場合に受けられる補償です。海外では日本の公的社会保険が利用できないことから、病院の治療費は高額になる可能性があります。

短期の入院でも100万円以上の治療費を請求される可能性があることから、高額な請求にも対応できる補償内容かどうかを確認しておくと良いでしょう(※)。

また、ゴールドカードによっては、海外アシスタンスサービスが利用できます。現地の病院の紹介や救急車の手配、日本語を話せる医師の紹介などが受けられるので海外でも安心です。

なお、海外で治療を受けた場合は、領収書を必ず入手してから帰国してください。保険金を請求する際に必要な書類となるため、忘れないように注意しましょう。

(※)海外の医療機関で治療を受けた場合は、海外療養費制度の申請により一部医療費の払い戻しを受けられる可能性があります。

賠償責任の補償は海外旅行中の偶然な事故により、他人に対してケガをさせたり、他人の物を壊したりして法律上の損害賠償責任を負ったときに補償されます。

設定されている支払限度額を上限に、実際の損害賠償金や訴訟費用などが支払われます。

海外旅行中に火災や盗難などの偶然な事故で、携行品に損害が出た場合に補償されます。

現金、小切手、クレジットカード、定期券、コンタクトレンズ、各種書類などを除く自身所有の携行品が補償対象で、損害額から自己負担額（免責金額）を控除した金額が支払われます。

ただし、携行品のひとつあたりの保険金額には上限があり、旅行中の限度額も別途設定されています。

海外旅行中の事故で遭難、行方不明になった場合の捜索救助費用などが支払われます。

また、ケガや病気で一定期間以上入院した場合に、日本から家族などの救援者を呼び寄せる渡航費用としても利用できます。

海外旅行中に搭乗する予定だった飛行機の遅延・欠航や航空会社に預けた手荷物のトラブルに関わる費用を補償します。

主な補償内容は以下のとおりです。

・乗継遅延費用：乗り継ぎ地点までの到着機の遅延によって搭乗する予定だった航空機に搭乗することができず、代わりの航空機にも搭乗できなかった場合の所定の費用を補償する
・出発遅延費用：搭乗する予定だった航空機の遅延、欠航などが原因で予定していた航空機に搭乗することができず、代わりの航空機にも搭乗できなかった場合の所定の費用を補償する
・寄託手荷物遅延：航空会社に預けた手荷物の運搬が遅れたために目的地で購入した旅行行程中に必要不可欠な衣類や生活必需品の購入費用を補償する
・寄託手荷物紛失：航空会社に預けた手荷物の紛失のために目的地で購入した旅行行程中に必要不可欠な衣類や生活必需品の購入費用を補償する

ゴールドカードに付帯する海外旅行保険の内容を紹介しましたが、損害保険会社が一般的に提供する任意加入の海外旅行保険との違いはどこにあるのでしょうか。

一見して似ている保険ですが、細かく確認するとさまざまな違いがあります。以下でゴールドカード付帯の海外旅行保険と任意加入の海外旅行保険の違いを詳しく解説します。

ゴールドカードに付帯されている海外旅行保険と、一般的に任意で加入する海外旅行保険を比較すると、まず補償範囲に違いがあります。

例えば、ゴールドカードに付帯されている海外旅行保険では「傷害による死亡」は補償の対象ですが、「疾病による死亡」は対象ではありません。

つまり、旅先の事故で亡くなった場合は補償対象になりますが、病気で亡くなった場合は補償対象外になります。対して、一般的な任意加入の海外旅行保険は「疾病による死亡・後遺障害」を補償対象とすることができます。

また、設定されている保険金額にも違いがあります。任意加入の海外旅行保険は各補償の保険金額を任意に設定できますが、ゴールドカードに付帯されている海外旅行保険はクレジットカード会社によって決められています。

これを見るとゴールドカードに付帯している海外旅行保険よりも、任意加入の海外旅行保険のほうが手厚く補償されているケースが多いことがわかります。

しかし、任意加入の海外旅行保険に加入するべきとは一概にいえません。人によっては、ゴールドカードに付帯している海外旅行保険で十分なケースもあります。

例えば、疾病治療費が高額である必要性を感じない方、短期の海外旅行なので治療費として200万円～300万円の補償があれば良いと考える方なら、ゴールドカード付帯の海外旅行保険だけで十分だと感じるかもしれません。

任意加入の海外旅行保険は保険料の支払いが必要で、補償が手厚いほど保険料も高額です。

一般的な海外旅行に過度な補償は必要なく、必要な補償を見極めなくては、不要な保険に加入する結果を招きます。

それを避けるには、カードに付帯している海外旅行保険の内容をしっかりと把握しておくことが大切です。

ゴールドカードに限らず、クレジットカードに付帯する海外旅行保険で補償を受けるためには、帰国後に必要書類を提出して保険金の請求を行う必要があります。

必要な書類は受ける補償によって異なりますが、基本的に領収書や事故証明書などが必要になるため、現地で入手し、保管しておきましょう。

例えば、セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス(R)・カードに付帯する海外旅行保険で補償を受ける場合の流れは、以下のとおりです。

1.現地から保険会社窓口に連絡し、必要書類を確認する
2.帰国後、事故発生から30日以内に損保ジャパン事故受付デスクに連絡
3.必要書類を提出・保険金請求

書類によっては現地でしか入手できないものがあるため、事前に必要書類と保険金請求の流れを把握しておくことが大切です。

ゴールドカードを選ぶときに、付帯している海外旅行保険のチェックは必須です。

せっかく手に入れたゴールドカードでも、海外旅行傷害保険の補償が不十分なら、短期間の旅行であっても任意加入の海外旅行保険へ加入する必要があるかもしれません。

反対に、ゴールドカードに付帯している海外旅行保険の補償が充実していれば任意加入の海外旅行保険に入る必要がなく、浮いた保険料をほかの旅費に利用できます。

ここでは、海外旅行傷害保険の補償が充実しているゴールドカードの選び方を紹介します。

ゴールドカードを選ぶポイントとして、家族も補償されるものを選ぶのがおすすめです。

例えば、セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス(R)･カードは、本会員以外に家族にも海外旅行保険が適用されるため、安心して家族旅行を楽しめます。

補償対象となる家族の範囲は「本会員の配偶者、本会員または配偶者と生計をともにする同居の親族、本会員または配偶者と生計をともにする別居の未婚のお子様」です。

ただし、本会員と比べて保険金額に違いがあるので事前に確認しましょう。

カードに付帯している海外旅行保険には保険責任期間(補償期間)が定められており、「海外旅行の目的で住居を出発したときから住居に帰宅するまでの期間」かつ「日本を出国した前日の午前0時から日本に入国した翌日の午後12時までの期間」と定められています。

また、セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス(R)・カードに付帯している海外旅行保険では、日本を出国した日から90日後の午後12時(24時)までを限度としています。

定められている保険責任期間を超えて滞在すると、保険が終了して無保険となります。海外旅行の際には、保険が適用される保険責任期間が十分であるかを確認してください。

クレジットカードに付帯する海外旅行保険には、自動付帯と利用付帯の2種類があります。

自動付帯とは、カードを持っているだけで自動的に付帯される保険のことです。

一方、利用付帯とは、一定の条件を満たす場合に適用される保険のことをいいます。例えば、旅行時の航空券の代金やツアー代金など、特定の料金を海外旅行保険が付帯するクレジットカードで支払った場合に適用されます。

必要なシーンでしっかり補償を受けるためにも、クレジットカードに付帯する海外旅行保険は自動付帯と利用付帯のどちらなのか、利用付帯の場合はどのような条件で適用されるのかをよく確認しておきましょう。

海外旅行保険でゴールドカードを選ぶなら、セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス(R)・カードがおすすめです。

海外旅行サービスが人気のAmerican Expressを搭載した「セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス(R)・カード」は、海外旅行保険の補償内容が充実しており、本会員だけではなく、家族(※)も補償の対象になります。

(※)家族の範囲は、本会員の配偶者、本会員または配偶者と生計をともにする同居の親族、本会員または配偶者と生計をともにする別居の未婚のお子様です。

偶然の事故などによる傷害で死亡したり後遺障害を負ったりした場合は、最高5,000万円補償されます。気になる治療費用は補償限度額300万円と安心の金額です。

家族であっても傷害死亡・後遺障害の補償以外は本会員と同額です。また、保険責任期間は最長90日間なので、留学や長期出張を除く海外旅行で困ることはまずないでしょう。

セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス(R)・カードなら、海外旅行保険に加えて年間補償限度額200万円(1事故上限額200万円)まで補償してくれるショッピング安心保険も付帯しています。

国内・海外を問わず、このカードを利用して購入した物品の破損・盗難などによる損害について購入の日から120日間補償を受けられるため、海外でも安心してお買物を楽しむことができるでしょう(※)。

(※)1万円未満の損害額(修理の場合も含む)は対象外となります。
(※)一部対象外となる物品がございます。詳しくは、保険のご案内(補償規定)でご確認ください。

セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス(R)・カードは、充実の保険が付帯しているにもかかわらず、お得な年会費で保有できる点も魅力です。

年会費は初年度無料なうえ、年に1円以上のカード利用がある場合は翌年度の年会費も無料となります。

普段からセゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス(R)・カードを利用してお買物をしているだけで、年会費の負担を気にせず保有できます。

海外旅行保険に加入しておくと、安心して海外へ行くことができます。特に海外では日本の公的健康保険が利用できない都合上、簡単な治療をしただけでも治療費が高額になる可能性が高いため、万一に備えておきましょう。

また、任意加入の海外旅行保険は、クレジットカードに付帯する海外旅行保険より補償内容は手厚くなりますが、保険料が高額になることも珍しくありません。

渡航期間や目的によってはクレジットカードの海外旅行保険でも十分な場合があるので、補償内容をしっかりと確認して、適切な保険を選択してください。

セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス(R)・カードであれば、本会員のみならず家族も手厚い補償を受けることが可能です。海外旅行保険以外のサービス・特典も充実しているので、この機会にぜひ申し込みをご検討ください。