空港ラウンジサービスは、ゴールドカードやプラチナカードのようなグレードの高いカードに付帯しているサービスです。

ゴールドカードのなかには、空港ラウンジサービスが付帯していないものもありますが、プラチナカードぐらいのグレードになると、すべてのカードに空港ラウンジサービスが付帯しています。

プラチナカードの種類によって利用できる空港ラウンジに違いはあるものの、プラチナカードではプライオリティ・パスに無料で登録できることが多くあります。

プライオリティ・パスに登録することで、海外・国内の空港で専用のラウンジサービスが利用できるようになります。

空港ラウンジはいってみれば「特別な待合室」であり、広々とした空間に大きめのソファーや1人掛け用のイスがいくつも並んでいます。

付近には軽食やアルコールを含むドリンクが用意されており、ラウンジ利用者は好きなものを無料で楽しむことができます(一部有料のものもあります)。

なかにはマッサージチェアやシャワールームが備え付けられているラウンジもあるので、リラックスしたり、少し汗を流したりしたいときにも便利です。

ビジネス用のエリアには専用のWi-Fiもあり、個室や半個室も利用できるので、ビジネスマンがフライト前にちょっとした打ち合わせやプレゼンの最終確認などを行うのにも役立ちます。

それぞれの方がフライト前の時間を有意義に過ごすための場所が、空港ラウンジと言えるでしょう。

ラウンジやクレジットカードによっては、同伴者も無料で施設を利用できるケースがあります。有料のケースもあるので、事前に公式サイトを閲覧したり、電話で問い合わせたりして確認しておきましょう。

なお、後述する「プライオリティ・パス」でラウンジを利用する場合、同伴者に関しては有料です。

先ほど「プラチナカードではプライオリティ・パスに登録できることが多い」とお伝えしましたが、プライオリティ・パスとは世界中で空港ラウンジが利用できる有料会員サービスのことです。

利用できる空港ラウンジは145以上の国や地域、600以上の都市で1,700ヵ所以上なので、飛行機を利用する機会が多い方にとっては非常に便利なサービスといえます。

プライオリティ・パスの会員種別はスタンダード、スタンダード・プラス、プレステージの3つのグレードがあり、それぞれ以下のように年会費や空港ラウンジを利用する際の料金が異なります(※)。

プラチナカードによっては、上記の会員種別のうち「プレステージ会員」に年会費無料で登録できる特典が付帯しています。プレステージ会員本人は、何回でも無料で対象の空港ラウンジを利用できます。

プライオリティ・パスの登録方法は、専用サイトから申し込むだけです。手続きが順調に進めば、1〜3週間ほどでプライオリティ・パス会員証が登録されている住所に届く流れが一般的です。

セゾンのプラチナカードを利用してプライオリティ・パスに登録する場合は、Netアンサーから行えます。手続きが完了すれば、約1週間後に「プライオリティ・パス」会員カードが発送され、自宅に届きます。

もしくは、カード裏面のインフォメーションセンターへ問い合わせることでも申し込むことができます。ただし、カードを手元に用意したうえでカード会員本人から連絡する必要があります。

プライオリティ・パスで空港ラウンジを利用する場合、ラウンジ受付にてプライオリティ・パスの会員証と当日の搭乗券を提示します。事前予約は不要です(一部のラウンジでは事前予約することも可能)。

当日飛行機に乗ることが証明できればいいので、搭乗券ではなくeチケットの控えなどでもかまいません。

会員証と搭乗券を提示した後はラウンジの利用人数を確認し、カードをスキャンします。端末にてサインを行い、控えのレシートを受け取れば手続きは完了です。

なお、ラウンジを利用する際に料金が必要な場合でも、その場で料金を請求されることはなく、後日クレジットカードから自動的に引き落とされます。

また、ラウンジによっては、ドレスコードが定められている場合があるのでご注意ください。

例えば、北アイルランドのジョージ・ベスト・ベルファスト・シティ空港にあるAspire Loungeでは、服装規定が「スマートカジュアル」であり、サッカーのユニフォームなどは着用禁止です。

事前にプライオリティ・パスの公式サイトで、入場する予定のラウンジに関して服装規定をチェックしておきましょう。

プライオリティ・パスの会員グレードがスタンダード、スタンダード・プラス、プレステージのいずれであっても、同伴者に関しては原則有料です。2024年12月時点では、同伴者の利用料金は、通常、1人につき1回35米ドルとされています。

なお、クレディセゾンのプラチナカードなどをお持ちの場合は、優待割引が適用され、同伴者料金が4,400円(税込)です。

また、同伴者が乳幼児などの場合は例外的に無料のケースもあるので、事前にプライオリティ・パス公式サイトで詳細を確認しておきましょう。

プラチナカードで利用できる空港ラウンジは、カードによりさまざまです。以下では、セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス(R)・カードを例に、利用できる空港ラウンジを紹介します。

セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス(R)・カードは、現在北海道から沖縄までの34ヵ所の国内主要空港のラウンジを無料で利用できます(2024年12月時点)。

プラチナカードを保有していると、全国各地の空港ラウンジで搭乗の待ち時間をリラックスした空間で過ごせます。また、各空港ラウンジで地域の特色あるサービスを受けられる点も魅力です。

セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス(R)・カードはハワイのダニエル・K・イノウエ国際空港のほか、プライオリティ・パスに対応する海外空港ラウンジを利用可能です。

プライオリティ・パスで利用できる空港ラウンジは、世界145ヵ国、600以上の都市の1,600ヵ所以上に上ります。

例えば、ニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港では、フードカウンターやバーカウンターが設置された「Primeclass Lounge(プライムクラス ラウンジ)」を始め、数ヵ所の空港ラウンジを利用可能です。

2023年に入ってからも、香港のチェクラップコク国際空港やカンボジアのプノンペン国際空港など、60ヵ所を超える空港ラウンジが追加されています。プラチナカードのラウンジ特典は、海外渡航の多い方におすすめの付帯サービスです。

プラチナカードの多くは、空港など旅行の際に活躍する特典が付帯する点も特長です。

付帯する内容はプラチナカードにより違いますが、例えばセゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス(R)・カードには以下の特典が付帯します(2024年12月時点)。

● 国際線手荷物宅配サービス(往路・復路ともにスーツケース1個まで無料、往路、復路2個目以降は一律15%OFF）
● 国内線手荷物配送サービス(東京・舞浜・沖縄エリア限定で、配送料金50％OFF)
● コートお預かりサービス優待
● ハイヤー送迎サービス優待

長距離の移動が伴う空の旅は、できるだけストレスなく行動したいですよね。プラチナカードがあると、手荷物のわずらわしさから解放されるなど多くのメリットがあります。

プラチナカードで空港ラウンジを利用する際は、いくつか気をつけておきたいポイントがあります。ここからは、空港ラウンジ利用時のポイントを紹介します。

プラチナカードの特典として空港ラウンジを利用する場合は、搭乗券に加えて対象のカードをラウンジ受付時に提示する必要があります。対象のカードを忘れてしまうと、空港ラウンジも利用できないので注意しましょう。

なお、プライオリティ・パスの対象空港を利用する場合は、搭乗券とプライオリティ・パスの会員証が必要です。

空港ラウンジは、利用者が快適に過ごせるようにいくつか利用規則が設けられています。例えば、以下の行為は多くの空港ラウンジの利用規則にて制限されています。

● 過度な飲酒
● 臭いがあるものの飲食
● 指定された場所以外での携帯電話での通話
● 指定された場所以外での喫煙
● ラウンジ内で提供された飲食物・備品の持ち出し

利用規則の詳細は、各航空会社の公式サイトから確認できます。空港ラウンジの利用時は事前に利用規則に目を通し、現地でうっかり規則を破らないように気をつけましょう。

空港内に設置されている空港ラウンジは、複数の場所にあるのが一般的です。目的の空港ラウンジにスムーズに辿り着けるよう、利用予定のラウンジの具体的な場所は事前に確認しておきましょう。

また、保安ゲートの通過後は基本的に戻れないので注意してください。目的の空港ラウンジが保安ゲートを通過する前のエリアにあるにもかかわらず保安ゲートを通過してしまうと、目的の空港ラウンジを利用できなくなってしまいます。

ラウンジの場所が「保安ゲートを通過する前のエリア」にあるのか、それとも「保安ゲート通過後のエリア」にあるのかは事前に調べておきましょう。

プライオリティ・パスは、空港ラウンジをよく利用する場合にはぜひ利用したいサービスです。

クレディセゾンが発行するクレジットカードでプライオリティ・パスに無料で登録できるのは、セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス(R)・カードと、セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス(R)・カードの2種類のみです。

これらのカードにはプライオリティ・パスに登録できる以外にもさまざまなメリットがあるので、以下で詳しく説明していきます。

セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス(R)・カードは、年会費22,000円(税込)で利用できるプラチナカードです。

プライオリティ・パスに無料で登録できるほか、国内主要空港とハワイのダニエル・K・イノウエ国際空港のラウンジを無料で利用できる特典も付帯します。空港ラウンジの無料利用特典は、本カードの家族カード(ファミリーカード)を持っている方も対象です。

さらに、国際線手荷物宅配サービスや空港のコートお預かりサービス、対象空港と東京23区間で利用可能なハイヤー送迎サービスなど、空港利用時に役立つさまざまなサービスを優待価格で利用できます。

空港ラウンジの利用以外にも数多くのトラベルサービスが付帯する本カードがあれば、より快適な旅を楽しめます。国内外を行き来する機会が多い方には特におすすめの1枚です。

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セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス(R)・カードは、初年度年会費無料、2年目以降22,000円(税込)のビジネスカードです。

セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス(R)・カード同様、国内主要空港とハワイのダニエル・K・イノウエ国際空港のラウンジを利用でき、プライオリティ・パスに無料で登録できます。

また、本カードはビジネスカードということもあり、経営者や個人事業主の方にとってメリットの多いサービスが豊富に付帯しています。申込時の決算書や登記簿謄本の提出も不要となっており、一般的なクレジットカードと同じように手軽に申し込むことができます。

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プラチナカードで利用できる空港ラウンジに関して、よくある質問を紹介します。不明な点があるときの参考にしてください。

空港ラウンジのサービス内容はラウンジによりさまざまです。一般的に、リラックスできるソファーやイス、ドリンクや無線LAN、フライトインフォメーションやコンセントをつなげるデスクなどが提供されます。

プライオリティ・パスとは、145以上の国や地域、600以上の都市で1,600ヵ所以上の空港ラウンジを利用できるサービスです。スタンダード、スタンダード・プラス、プレステージの異なる3つのグレードがあります。

プライオリティ・パスの対象空港ラウンジで、会員カードと搭乗券を提示してください。搭乗券がない場合は、eチケットの控えなどでも代用可能です。

なお、事前に電話などで予約する必要はありません。

同伴者も利用可能ですが、ラウンジやクレジットカードによって、無料の場合もあれば有料の場合もあります。事前に公式サイトなどで確認しておきましょう。

なお、プライオリティ・パス会員の同伴者がラウンジを利用する場合、通常、1回35米ドルです。ただし、クレディセゾンのプラチナカードなどをお持ちの場合は、優待特典によって4,400円(税込)に割引されます。

プラチナカードには空港ラウンジサービスが付帯しており、プライオリティ・パスに登録できることも多いので、「プラチナカードを持っていれば空港ラウンジを利用できる」と考えておいて問題ありません。

クレディセゾンが発行するプラチナカードの場合、プライオリティ・パスのプレステージ会員として無料登録が可能です。会員本人は、無料で何回でもプライオリティ・パス会員向けラウンジを利用できます。

また、通常1回35米ドルの同伴者料金が、4,400円(税込)に優待割引されることも魅力です。

プラチナカードで空港ラウンジを利用したい、特典やサービスを利用したいとお考えの場合は、ぜひ保有を検討してはいかがでしょうか。

なお、今回はクレディセゾンが発行する2種類のプラチナカードの特典内容などをご紹介しました。

プラチナカードの特長や特典などについてより詳しく知りたい場合は、「プラチナカードにはどんな特典がある？イメージや特長を詳しく紹介」こちらも参考にしてください。