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女性特有の健康課題に向き合う。企業の取り組みや自分でできるケアを解説

最近は女性の社会進出が増えており、仕事や家事、育児、プライベートと忙しい毎日を過ごしている女性の方が多くなっています。しかし、多忙な中で女性が自分の体調と向き合うことを後回しにしてしまうことも少なくありません。
女性はホルモンバランスの乱れによって、多くの健康課題を抱えています。たくさんのタスクを抱える中で、PMS(月経前症候群)や産後のメンタルダウン、更年期障害などで思うように過ごせずに落ち込んでしまうこともあるのではないでしょうか。
女性がこの健康課題を我慢してしまうことで仕事の生産性も下がってしまうと言われていて、企業の経済損失にもつながることが分かっています。そのため国や先進的な企業では、女性特有の健康課題についての取り組みを実施しています。
この記事では女性特有の健康課題について、国や企業がどのような取り組みをしているのか、また、自分でできるケアについても解説します。

女性特有の健康課題とは

女性特有の健康課題の背景には、女性ホルモンのバランス変化が密接に関わっています。

女性は生理(月経)や妊娠・出産などのライフイベントによって、女性ホルモンのバランスが大きく変化していきます。また、50歳前後になると今まであった生理が終わる「閉経」を迎えるため、閉経前後の更年期でも女性ホルモンのバランスが崩れていきます。具体的には、以下のような健康課題に気を遣っていく必要があるでしょう。

✓ 10〜20代:月経困難症、月経不順、月経前症候群(PMS)
✓ 20〜30代:妊娠・出産によるホルモンバランスの変化、産後のメンタルヘルス、不妊、月経困難症、月経不順、月経前症候群(PMS)、子宮頸がん
✓ 40〜50代:更年期障害、不妊、乳がん
✓ 50代〜:乳がん、子宮体がん、卵巣がん、骨粗しょう症

特に女性ホルモンの分泌量が多い20〜40代前半は体や心にさまざまな不調が出てくることがあります。不調の程度は個人差が大きく、まったく気にならない人もいれば、日常生活や対人関係に支障を与えてしまったり、うつ病などの精神疾患になってしてしまう人もいます。

出産回数も減っている現代の女性は、昔の女性よりも排卵や生理の回数が増えています。そのため、生理周期による不調が増えている現状もあるのです。

女性特有の健康課題に対して対応が必要な理由

女性特有の健康課題に対しては、社会の理解や対応が求められます。その背景として、女性が自分の健康課題を理由にキャリアアップや夢を諦めてしまうことがあげられています。
ホルモンバランスの乱れから起こるホットフラッシュ(急な発汗やのぼせ)、イライラしやすくなる、頭痛、めまい、生理中の腹痛や腰痛など、これらの症状に悩まされる女性は少なくありません。しかし、多くの女性はこれらの健康課題を我慢するか、市販薬を飲んでしのぐ選択をしがちです。
その結果、自分の思ったとおりに動けないことが増え、日常生活に支障をきたすことはもちろん、仕事の生産性が低下することもあります。これにより、企業の経済損失が生じることにも目が向けられ始めています。

2023年度に行われた、第7回雇用政策研究会「職場における女性特有の健康課題」の資料によると、女性特有の更年期・生理中の健康課題によって生活や仕事のパフォーマンスが下がることで昇進の辞退や退職を検討する女性も多く、企業の損失を生んでいると推察しています。また、月経前症候群(PMS)や月経困難症、更年期障害によって女性社員の生産性が落ちることでも、企業の損失が発生していることがわかりました。

しかし、多くの企業において女性社員の健康課題について実態を把握しきれず、改善に向けた積極的な動きがないと考えられています。実際に、男性従業員へ行ったアンケートでは、「解決すべき女性の健康課題は何だと思うか」という問いに対して「妊娠・出産関連」の回答が「更年期関連や生理関連」を上回りました。このように、健康課題に悩む女性と周りの従業員や管理者での認識のずれにより、女性特有の健康課題への取り組みが難しくなっているのかもしれません。

女性特有の健康課題による仕事のパフォーマンスの低下・欠勤・作業時間の低下があることにより、日本の年間損失は約4,911億円にものぼるとも言われています。働き続ける女性が増えている現代では、女性特有の健康課題に対応することで社会全体の経済損失が減り、女性の活躍による経済効果も生まれるでしょう。

女性特有の健康課題に関しては、企業が女性の健康に関する理解を深めることが必要です。また、女性自身も自分の健康課題について知識を深め、適切な対策が取れるようにしていく必要があります。

女性特有の健康課題に対する社会の取り組み

国では女性特有の健康課題による経済損失をなくしていくため、厚生労働省と経済産業省が連携して健康と経営の視点で調査をして発信を行っています。

経済産業省は、女性特有の健康課題についての知識(健康リテラシー)が女性自身にも不足していて、リテラシー不足の女性において仕事パフォーマンスの低下が見られることを発表しています。そのため、男性や企業管理職に対して理解を求めるのと同時に、女性自身の健康リテラシーを高めることが必要なのです。経済産業省では、女性特有の健康課題に対して先進的な取り組みを行っている企業を取り上げ、その施策を公表しています。

また、厚生労働省は女性自身の健康リテラシーを高めるため、医師たちと連携して「女性の健康推進室ヘルスケアラボ」「働く女性の心とからだの応援サイト」での発信を行っています。

女性特有の健康課題に対する企業の取り組み

経済産業省は、女性特有の健康課題に対して、次のような取り組みを企業に対して求めていると公表しています。

✓ リテラシーの向上
✓ 相談窓口の設置
✓ 働きやすい環境

そして、先進的な企業では上記の取り組みをすでに実施しています。これからは、このような取り組みを見て就職を決める女性も多くなってくるでしょう。
ここでは、取り組みの詳細について解説します。

リテラシーの向上

ここで言うリテラシーの向上とは、女性の健康課題に関する知識(リテラシー)を男女関係なくあげていくことを指しています。「女性特有の健康課題に対する社会の取り組み」部分でも解説したように、女性でも自身の健康課題に関するリテラシーが低い人がいて、仕事のパフォーマンスに影響が与えることがわかっています。

女性の中にも、自身のつらい症状がPMSや更年期の症状にあてはまるのかを知らなかったり、ひどい生理痛があっても我慢してしまったりすることで、仕事のパフォーマンスが下がっている人もいるでしょう。PMSや更年期障害、ひどい生理痛は適切なケアをすることでやわらぐこともあるため、本来であれば婦人科に受診して専門家に相談することが必要なのです。

そのため、男性従業員や管理職に女性の健康課題について理解してもらうことはもちろん、女性従業員にも健康課題への対策を周知することが大切です。

実際に、過去に女性従業員とその上司(主に男性)を対象に「女性のライフステージと健康セミナー」を開催したNTTドコモでは、セミナーを受けた従業員と上司両方から「参考になった」というコメントが多く寄せられました。

働きやすい環境づくり

女性に向けて働きやすい環境づくりを実施している企業もあります。

建設重機のリーダーとも言える小松製作所では、女性従業員が就業中に職場で婦人科検診を受けられるよう検診バスを呼ぶ対策を実施しました。また、日本航空では不妊治療に取り組む社員への支援を実施しており、体外受精のような高度な不妊治療で受診する際には一定期間の休職期間を設けるようにしています。

また、クレディセゾンでもグッドライフ休暇・グッドライフ休職という取り組みを行なっています。これは、不妊治療のための通院において休暇の取得や休職が可能になるという制度です。ライフイベントに影響されずキャリアを継続でき、プライベートも仕事も充実した生活を実現できます。またチャレンジ休職の制度では、社員が自己啓発や成長を目的に、1カ月から最長2年間、就学(国内外問わず)、資格取得、ボランティア活動などにチャレンジするために休職することが可能です。

このように、就業規則の整備を行い、休暇制度や柔軟な勤務体制を構築している企業も増えてきました。働きやすい環境づくりをしている企業では、柔軟な就業規則について従業員への周知も積極的に行っていると言えるでしょう。

相談窓口の設置

相談窓口の設置は、女性特有の健康課題に対する取り組みとしても効果的です。女性の健康課題はデリケートな内容がほとんどで、気軽に職場で相談できないケースもあるでしょう。そのため、産業医のような第三者に相談できる窓口はたいへん心強い対策と言えます。

例えば、日本を代表する日用品メーカーの花王では「女性の健康に関する相談窓口」を解説し、女性従業員が産業医にメールで相談できるシステムを構築し、女性特有の健康や不調に対して気軽に相談できるようになりました。また、小松製作所では生理痛のような体調不良で相談・休憩できる健康管理室が各事業所に設置されています。

女性特有の健康課題に対して自分でできるケア

女性特有の健康課題は、女性にとっては自分自身の健康に直結する課題です。自分でもしっかり対策を取ることが、より快適な生活へとつながるでしょう。ここでは、自分でできるケアとして以下の方法をご紹介します。

✓ 定期的に検診を受ける
✓ 日々の健康状態を観察する
✓ 生活習慣の見直し
✓ バランスの良い食事
✓ 適度な運動

いきなりすべてを行うことは難しいかもしれませんが、少しずつ生活に取り入れていくことをおすすめします。

定期的に検診を受ける

まずは、定期的に検診を受けることが大切です。自治体による婦人科検診は必ず受けるようにしましょう。また、女性用の人間ドックや検診オプションなどを受けることもおすすめです。

「ひどい生理痛は、実は子宮の病気の症状だった」ということもあり得ます。また、乳がんのしこりなどは初期の頃は気がつかず、検診で見つかる場合も多いのです。

定期的に検診を受けることで、婦人科系の疾患を早期発見できます。早期発見により、適切な治療が受けられるため、回復の可能性が高まり、健康リスクを最小限に抑えることができます。

日々の健康状態を観察する

日々の健康状態を観察することは、女性特有の健康課題のケアとしておすすめです。生理周期をご自身で記録する方も多いと思いますが、同時に毎日の健康状態や気分の変化なども記録しておきましょう。

女性は生理周期によって体調やメンタル面に変化が起きやすいものです。特に排卵後〜生理中は、だるさや無気力、頭痛、腰痛などさまざまな不調が訪れます。これらの不調は個人差があるため、自分にはどのような不調が訪れるか把握しておくことが、毎日を快適に過ごすためには大切です。

最近はアプリで生理周期や体調変化の管理ができます。専門家に相談できるサービスも導入しているアプリもあるため、自分に合ったものを活用してみましょう。

生活習慣の見直し

女性に限りませんが、生活習慣の見直しは健康課題のケアとして非常に効果的です。規則正しい生活をしたり、飲酒や喫煙などを控えてみたりするだけで、女性特有の健康課題がやわらぐ場合もあります。また、規則正しい生活を心がけることで、ご自身の体調変化にも気が付きやすくなるはずです。

女性はホルモンバランスの乱れによって自律神経が揺らぎやすく、さまざまな症状が出てきます。そして、自律神経はストレスによっても乱れるため、ストレスとホルモンバランスの乱れが重なると症状がどんどん重くなっていく場合があります。

対人関係や仕事、育児などで感じるストレスに対応するためにも、生活習慣の見直しが重要です。これにより、ストレスを軽減し、全体的な健康状態を改善することができます。

バランスの良い食事

バランスの良い食事も、女性特有の健康課題の対策となるでしょう。特定の栄養素を極端にたくさん摂る必要はありません。炭水化物・たんぱく質・脂質・ビタミンなどをまんべんなく摂れるように、偏食をしないことが重要です。もし、忙しさを理由に偏った食事をしてしまう場合には、栄養サポートとしてサプリメントやプロテインを取り入れてみることもひとつの方法です。

理想的な見た目のためにダイエットをする方もいるでしょう。しかし、食事制限や過度な運動でホルモンバランスが乱れて無月経を引き起こすこともあります。無月経はダイエット中もしくは部・サークル活動でのスポーツ参加をしている女性に起こりやすいため、10代の頃から気をつける必要があります。

適度な運動

最後に、適度な運動も女性特有の健康課題に対してできるケアのひとつとしてご紹介します。
ウォーキングやストレッチなどの適度な運動はストレス発散や血行促進につながるため、さまざまな不調に対して効果が期待できます。長時間の運動やつらいトレーニングは必要ありませんので、少し疲労を感じる程度の運動を少しずつ取り入れてみましょう。
ただし、妊娠中の運動は母体や胎児に負担を与える可能性もあるため、運動を始める前にかかりつけ医に相談するようにしてください。

女性特有の健康課題に対するクレディセゾンの取り組み

クレディセゾンでは、会員の皆さまに向けてヘルスケア情報の発信に取り組んでいます。会員の多くが女性であることから、女性特有の健康課題に関する情報も積極的に発信しています。
人生100年時代の現代では、いつまでも健康で自分らしく暮らしていけるよう、健康に関する情報を取り入れて知識をアップデートしていきましょう。
女性特有の健康課題に役立つ商品については公式通販サイトSTOREE SAISONでも取り扱っています。ポイントも貯めてお得なお買物を楽しんでみてはいかがでしょうか。
クレディセゾンが取り組むヘルスケアに興味がある方は、ぜひこちらをご覧ください。

まとめ

生理痛やPMS、妊娠・出産のメンタル、更年期障害など、女性ならではの健康課題は、働く女性が増えている中で深刻な課題です。どの女性も自分らしく健康的に生活していくには、国や企業、家族、そして女性自身のリテラシーを向上させて、つらさを相談しやすい環境づくりをしていくことがとても大切です。
女性が自分らしく過ごすことで経済効果もアップするという調査結果もあります。豊かな生活を目指していくためには、女性の健康は切っても切り離せないテーマとも言えるでしょう。
ホルモンバランスを自分でコントロールすることは難しいですが、少しでも快適な生活が送れるよう、自分でできるケアについては積極的に行っていきましょう。

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