【2023年-2024年】ETC車限定の企画割引とは?ETCを利用するメリットも解説
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出張や旅行などで利用する高速道路。車にETCを搭載していると、お得に利用できる「企画割引」という割引サービスがあることをご存知ですか? 企画割引とは、事前に申し込むと対象エリアの高速道路が乗り放題になる定額サービスです。平均3~5割程度お得に利用できるので、これから高速道路を利用する人は活用を検討してみましょう。この記事では、そんなお得なサービスであるETC車限定の企画割引について解説していきます。


ETC車限定の企画割引とは?

ETC車限定の企画割引とは、ETCを搭載している車限定で利用できる高速道路の乗り放題定額サービスです。各高速道路会社によって提供されるもので、実施期間や地域は企画ごとに異なります。
平均3~5割程度お得に高速道路を利用できるので、高速道路をよく利用する方や、旅行などで高速道路を利用する予定がある場合は、活用しない手はありません。ただし、事前申し込みが必要なので、利用予定日に移動する区間で実施されていないか、あらかじめ確認しておくことをおすすめします。
また旅先でレンタカーを利用しようと考えている方もご自身のETCカードで事前申し込みをし、旅先で借りたレンタカーの車載器にETCカードを差し込むことで利用することができます。
【2023年】実施中のETC車限定の企画割引

2023年9月時点において、実施されているETC車限定の企画割引は3つあります。
・NEXCO東日本「ドラ割」
・NEXCO中日本「速旅」
・NEXCO西日本「みち旅」
各企画割引の利用条件などを見ていきましょう。なお、二輪車に関しては、全国を対象に次の2つの割引プランが用意されています。
(※ 二輪車定率割引は終了しました)
二輪車の企画割引
プラン名 | 対象エリア | 利用可能期間・日数 | 備考 |
二輪車定率割引 | 全国 | 2023年4月1日~11月26日の土・日・祝日 ※北海道は2023年4月1日~10月29日の期間での実施 | 各インターチェンジ相互間の1回の走行距離が100kmを超える走行を対象に37.5%の割引を適用 |
2023ツーリングプラン | 全国 | 2023年4月1日~2023年11月30日 |
NEXCO東日本「ドラ割」
NEXCO東日本の「ドラ割」は、東日本を中心に展開されているETC車限定の企画割引です。各プランの概要は次のとおりです。
NEXCO東日本「ドラ割」
プラン名 | 対象エリア | 利用可能期間・日数 | 備考 |
[ドラ割]ウィンターパス2024 | 発着エリア:首都圏(首都圏発着、水戸発着、川越-花園発着、岩槻-羽生発着)、仙台、新潟 目的エリア:湯沢・沼田・水上・白馬・志賀・妙高・菅平・軽井沢・蔵王・猪苗代・磐梯・那須・塩原・安比・八幡平・雫石・田沢湖・夏油 | 2023年12月1日~2024年4月1日のうち、連続する最大3日間 ※下記日程は適用外 ・2023年12月26日~2024年1月4日 | |
HOKKAIDO LOVE! 道トクふりーぱす | 北海道 | 最大7日間 | |
HOKKAIDO LOVE! 道トクふりーぱす セットプラン | 北海道 | 4日間 | 宿泊やフェリーがセットになったプラン |
東北観光フリーパス | 東北6県 | 最大2~3日間 | 【周遊プラン詳細】 ・東北6県 ・北東北 ・南東北 首都圏発着プラン(東北6県、南東北) |
北関東周遊フリーパス. | 北関東 | 最大2~3日間 | 【周遊プラン詳細】 ・首都圏発着プラン ・北関東周遊フリーパス周遊プラン |
千葉ぐるっとパス | 千葉県内 | 最大2日間 | |
佐渡島ゴールデンパス | あきるのIC、練馬IC、白岡菖蒲IC、上越IC、新潟亀田IC、新潟中央IC内 | 2023年6月1日~2023年10月31日 | 出発日5日前16時30分までに佐渡航路乗船券と宿泊施設の予約が必要 |
新潟観光ドライブパス | 新潟県内、北信濃、会津 | 最大2~3日間 | 【周遊プラン詳細】 ・エリア内周遊プラン ・関東出発プラン |
信州めぐりフリーパス | 長野県内 | 2023年4月1日~2024年3月31日内で最大2~3日間 ※下記日程は適用外 ・2023年4月28日~2023年5月8日 ・2023年8月10日~2023年8月16日 ・2023年12月26日~2024年1月4日 | 【周遊プラン詳細】 ・首都圏エリア出発プラン ・名古屋エリア出発プラン ・長野県内出発プラン |
静岡ドライブプラン | 新潟県・長野県・山梨県・静岡県 | 2023年7月1日~2024年2月29日内で最大2~3日間 ※以下日程は適用外 ・2023年8月10日~2023年8月16日 ・2023年12月26日~2024年1月4日 ※実施期間中ETCカード1枚につき各コース5回まで利用可能 | 【周遊プラン詳細】 ・静岡県と山梨県全域周遊プラン ・富士山周辺エリア周遊プラン ・静岡県全域周遊プラン ・中央日本4県周遊プラン ※プランが細かく分かれており、選択するプランによって利用規約が異なる場合があります。 |
割引対象となるのは、対象エリア内のNEXCO東日本が管轄する高速道路の利用料金です。NEXCO東日本の管轄外の有料道路は割引対象にはならないので、対象エリアを事前に確認しておきましょう。

NEXCO中日本「速旅」
NEXCO中日本の「速旅」は、中日本を中心に展開されているETC車限定の企画割引です。各プランの概要は次のとおりです。
NEXCO中日本の「速旅」(※2023年9月時点)
プラン名 | 対象エリア | 利用可能期間・日数 | 備考 |
高速道路周遊パス単体 | 各プランによる | 各プランによる | 【周遊プラン詳細】 ・信州巡りフリーパス ・岐阜県周遊ドライブプラン【G割】2023 ・飛騨・富山ドライブプラン2023 など5プラン |
観光施設セットドライブプラン | 各プランによる | 各プランによる | 【周遊プラン詳細】 ・【静岡】御殿場プレミアム・アウトレットドライブプラン ・三井アウトレットパーク ジャズドリーム長島ドライブプラン ・【山梨】富士急ハイランドGOGOドライブプラン など30プラン |
宿泊セットドライブプラン | 各プランによる | 各プランによる | 【周遊プラン詳細】 ・【千葉】東京ベイ舞浜ホテル 宿泊商品券付ドライブプラン ・【静岡】修善寺温泉・中伊豆 共通宿泊商品券付ドライブプラン ・【長野】上諏訪温泉 共通宿泊商品券付ドライブプラン など51プラン |
NEXCO中日本の「速旅」では、全81プランと非常にバリエーション豊かなプランを用意しています。特に、観光施設や宿泊施設とセットでの割引プランが豊富に揃っているので、旅行の際は目的の施設が該当しないか、各プランの詳細をチェックしてみましょう。
NEXCO西日本「みち旅」
NEXCO西日本の「みち旅」は、西日本を中心に展開されているETC車限定の企画割引です。各プランの概要は次のとおりです。
NEXCO西日本の「みち旅」
プラン名 | 対象エリア | 利用可能期間・日数 | 備考 |
京都・若狭路・びわ湖・はりま路ぐるっとドライブパス2023 | 京都・若狭路・滋賀・兵庫エリア ※利用日数によって対象エリアが異なる | 2023年7月14日~2023年11月30日内で2~3日間 | 終了しました |
石見旅ドライブパス | 発着エリア:河内IC、広島IC、広島北IC、大竹IC 周遊エリア:三次東IC、六日市IC、浜田IC、江津IC | 2023年7月14日~2024年2月29日内で2日間 | 石見地方までの往復料金がセットになったプラン |
四国まるごとドライブパス!2023 | 発着エリア:関西、中国、九州 周遊エリア:四国 | 2023年7月14日~2023年11月30日 | |
関西エリア周遊ドライブパス | 京都・兵庫、和歌山・奈良 | 2023年4月1日~内で2日間 | |
ぶらり中国ドライブパス | 中国地方 | 2023年4月1日~内で2~3日間 | |
四国周遊ドライブパス | 四国 | 2023年4月1日~内で2~3日間 | |
ぎゅぎゅっと九州まんきつドライブパス | 九州 ※プランによって詳細が異なる | 2023年4月1日~内で最大2日間 ※九州全域乗り放題プランは最大3~4日間 | 【周遊プラン詳細】 ・西部九州乗り放題プラン ・北部九州乗り放題プラン ・南部九州乗り放題プラン ・九州全域乗り放題プラン |
「みち旅」では実施期間が決まっているプランから、終了日程が未定のプランもあります。終了日程が決まっていないプランでもNEXCO西日本の都合により突然終了となる場合もあるので、早めに利用するのがおすすめです。
そもそもETCとは?

そもそもETC(Electronic Toll Collection System)とは、高速道路や有料道路の料金所ゲートに設置されたアンテナとETC車載器が無線通信をすることにより、料金所ゲート通過時に自動で料金の支払いを行うシステムのことをいいます。
ETC車載器にETCカードが挿入されていないと、このシステムは利用できません。ETCカードを発行している会社は数多くあるので、どのカードを選べば良いか迷う人も多いでしょう。カード選びのポイントについては、以下の記事で解説しているので、これからETCカードを作成する人はぜひ参考にしてください。
▶関連記事:ETCカードとは?利用方法や割引制度・年会費無料で発行できるカードも紹介

ETCを利用することで受けられるその他の割引制度
ETCを利用することで、企画割引以外にも次のような割引を受けられます。
その他のETC割引制度
割引 | 概要 |
平日朝夕割引 | 月~金曜日までの6:00~9:00、または17:00~20:00の間に料金所を通れば適用される割引 |
休日割引 | 土・日・祝日に対象道路をETCカードで利用すると、利用料金が30%オフになる割引 |
深夜割引 | 毎日0:00から4:00の間に対象道路の料金所をETCカードを使って通過することで利用料金が30%オフになる割引 |
ETC2.0割引 | ETCの新規格「ETC2.0」を搭載した車限定で受けられる割引 |
外環道迂回利用割引 | 都心部を発着し、放射高速道路を利用するETC車が東京外環道を1JCT間のみ迂回利用した場合に、直行した場合と同じ料金となるように割引される制度 |
アクアライン割引 | 東京湾アクアライン(浮島ICから木更津金田IC)の利用が最大約70%オフになる割引 ※普通車のETC通常料金1,960円、土日・祝日の上り線(川崎法方面)20-24時のETC時間帯別料金600円の場合の割引率 |
障がい者割引 | 「身体障がい者の方が自ら運転する場合」または「重度の身体障がい者の方もしくは、重度の知的障がい害者の方が同乗し、障がい者ご本人以外の方が運転する場合」に利用料金が50%オフになる割引 |
参照元:東日本高速道路株式会社 ドラぷら E-NEXCOドライブプラザ
ETCを搭載することで、各種割引が適用されるので、高速道路の利用料金を安く抑えられます。そのため、高速道路をよく利用する人にとっては、ETCカードは必須アイテムといえるでしょう。割引制度のより詳しい内容については、以下の記事をご確認ください。
▶関連記事:ETCカードの割引制度を利用すると最大で約70%オフに!7つの制度をわかりやすく解説
ETCを利用するメリットとデメリット

メリット

ETCを利用するメリットには、次のようなものがあります。
・割引が適用される
・料金所で支払いする手間が省ける
・ポイントが貯まる
ここまで紹介してきたように、ETCを搭載しておけば各種割引が適用されるため、高速道路をお得に利用できます。また、無線通信で支払いを行うので、従来のように料金所でお財布からお金を出して精算する手間が省けるのも大きなメリットでしょう。
さらに、ETCマイレージサービスに登録すれば、利用金額に応じてポイントが貯まります。クレジットカード会社が発行しているETCカードを利用する場合は、クレジットカードのポイントも貯まるので、よりお得感が増すでしょう。ETCマイレージサービスについては、以下の記事で解説しているので、合わせてご確認ください。
▶関連記事:登録するだけで高速料金が最大50%割引!「ETCマイレージサービス」でお得に高速道路を利用しよう
デメリット

次に、ETCを利用するデメリットを見ていきましょう。
・初期費用がかかる
・年会費がかかるカードもある
ETCを利用するには、車載器とセットアップが必要になります。車載器の金額の目安は、5,000円~数万円まで幅広くあります。また、セットアップは専門店に依頼する必要があるため、こちらも費用が発生。初期費用がかかる点はデメリットといえますが、高速道路料金の割引を受けられるため、大きなデメリットにはならないでしょう。
また、ETCカードによっては500~5,000円程度の年会費が発生する場合もあります。年会費に関しては、無料で作成できる会社もあるので、カードを申し込む前に調べておくことをおすすめします。
ETCカードの作り方

ETCカードを作る方法は、次の2パターンです。
ETCカードの作り方
ETC専用カード | ETCパーソナルカード | ||
その他のETCカード | セゾンのETCカード | ||
年会費 | 無料~5,000円程度 ※会社による | 無料 | 1,257円(税込) |
発行手数料 | 無料~1,000円程度 ※会社による | 無料 | 不要 ※年会費として請求 |
発行までの期間 | 1~2週間程度 | お申込後、最短3日後に発送 | デポジットの入金から 2週間程度 |
デポジットの有無 | なし | なし | あり |
審査の有無 | なし | なし | あり |
カード会社にもよりますが、ETC専用カードであれば、発行手数料と年会費をかけずに発行できます。一方でETCパーソナルカードの場合は、クレジットカードを発行する必要がありません。その代わりにデポジットとして2万円以上の初期費用が必要になるほか、有料道路の利用料金もデポジットの80%までといった制限が設けられます。

ETC専用カード
ETC専用カードとは、クレジットカード会社が発行するETCカードのことをいいます。ETCカード単体での発行はできず、クレジットカードも合わせて申し込む必要があります。作成の流れは次のとおりです。
1) ETCカードを発行可能なクレジットカードを選ぶ
2)公式サイトのカード申し込みフォームで必要情報を入力
3)入力画面で「ETC専用カードを希望する」などを選択
4)審査結果メールを受け取る
5)クレジットカードとETCカードを受け取る
ただし、クレジットカードをすでに持っていて、ETCカードを付帯できる場合は、改めてクレジットカードを発行する必要はありません。その場合は、クレジットカード会社の専用ページから申し込みを行いましょう。
ETCパーソナルカード
ETCパーソナルカードとは、高速道路6社が共同で発行するETCカードで、有料道路通行料金の支払いに特化したカードです。クレジットカードの発行が不要な代わりに、デポジット(保証金)の委託が求められます。デポジットは最低2万円からで、委託したデポジット金額の80%が有料道路の利用限度額になります。ETCパーソナルカードの作成手順は次のとおりです。
1)ETCパーソナルカード利用申込書を記入
2)ETCパーソナルカード事務局へ郵送
3)デポジット振込の依頼書が郵送される
4)コンビニや郵便局でデポジットを振り込む
5)ETCパーソナルカードを受け取る
ETCを利用するならセゾンのETCカードがおすすめ!

ETCカードを作成するなら、セゾンカードがおすすめです。セゾンカードでは、70種類以上あるクレジットカードすべてに無料でETCカードを追加できます。ETCカードの年会費は永年無料。発行手数料もかかりません。
ETCカードはセゾンカードに紐付けされているので、利用金額に応じて有効期限のない永久不滅ポイントも付与されます。1ポイントほぼ5円換算の永久不滅ポイントは、専用サイトから家電や食品と交換可能。お買物の支払いやふるさと納税にも使用できます。さらにはポイントを使って投資信託などの資産形成もできるので、さまざまな用途に活用できます。
セゾンカードをお持ちでない人は、クレジットカードを作成していただく必要がありますが、プラチナやゴールドのほか、年会費無料のカードなど、70以上の種類があるので、ライフスタイルに最適なカードが見つかります。カードの種類に応じて豊富な特典・付帯サービスも用意しているので、お買物や旅行をはじめ、日常生活がより豊かになること間違いなしです。
ETCカードをまだお持ちでない方は、ぜひ「セゾンのETCカード」からお申込みください。
まとめ

高速道路を利用する際には、ETC車限定の企画割引の利用がお得です。ETCを車に搭載する際には初期費用がかかりますが、企画割引をはじめ各種割引が利用できることを考えれば、すぐに元は取れるでしょう。お得に高速道路を利用するためにも、まだETCを搭載していない人は、これを機にETCの搭載を検討してみてはいかがでしょうか。
