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クレジットカード決済の手数料とは。利用者が支払う手数料一覧
クレジットカードの手数料には「利用者が支払うもの」と「加盟店が支払うもの」の2種類があります。利用者が支払う手数料は、3回以上の分割払いやリボ払いなど、支払方法によるものをはじめ、海外でクレジットカード払いをするとき、税金を納付するときなどに発生します。
クレジットカードを利用する際には、利用者が支払う手数料の種類や、手数料を抑える方法、万一加盟店から手数料を請求された際の対処法について、正しく理解しておきましょう。
【この記事でわかること】
● クレジットカードの手数料の種類
● クレジットカードの手数料を抑える方法
● 加盟店に手数料を請求された際の対処法
Contents
記事のもくじ
クレジットカード決済に必要な手数料とは?
クレジットカード決済を利用するには、カード会社に対して手数料を支払う必要があります。支払う手数料は、「利用者が負担する手数料」と「実店舗やECサイトが負担する手数料」の2種類です。
利用者側は、分割払いやリボ払いなどの支払方法に応じて手数料が発生します。これはカード会社に支払いを立て替えてもらうことに対する費用です。
加盟店側は、顧客がクレジットカード決済をした際に、カード会社へ手数料を支払います。
利用者が支払うクレジットカード手数料
クレジットカード払いは、1回払いの場合は手数料はかからず、多くの場合で2回払いでも手数料は発生しません。
また、クレジットカードの種類や使い方に応じて以下のような手数料がかかります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
年会費・月額費用
クレジットカードには、年会費・月額費用が発生するものと、無料で利用できるものがあります。
カードの種類によって金額はさまざまですが、年会費を必要とするカードは、一般カードの場合、1,000円や2,000円の年会費がかかります。一方で、無料で利用できるカードには、条件なしで年会費無料のカードもあれば、特定の条件を満たすことで年会費が免除されるケースも見られます。
年会費無料のクレジットカードは、コストをかけずにクレジットカードを所有することが可能です。
・関連:クレジットカードの年会費とは?無料と有料との違い、カードの選び方とよくある質問を紹介
分割払い・リボ払いの手数料
クレジットカードで決済する際に「分割払い」や「リボ払い」を選択すると手数料が発生します。ただし、分割払いは2回まで手数料無料になるケースが多いです。
分割払いやリボ払いで発生した手数料は毎月の利用代金に加えられ、その合計額で返済する形になります。
1回払いやボーナス1回払いを利用すれば、手数料は発生しません。
・関連:クレジットカードの分割払いとは?支払い方法の変更やリボ払いとの違いも解説!
・関連:クレジットカードのリボ払いとは?複雑でわかりにくい仕組みをやさしく解説
キャッシングサービスの手数料
キャッシングサービスとは、クレジットカードで現金を借り入れする機能です。この機能を使ってお金を借りる場合、金利に応じた手数料が追加され、その金額も合わせて返済することになります。
キャッシングサービスを使わなければ、この手数料は発生しません。
・関連:キャッシングの申し込み方法や必要書類は?すぐに利用できるクレジットカードも紹介
遅延損害金
遅延損害金とは、クレジットカードの支払いやキャッシングサービスの返済に遅れたときに発生する手数料です。
クレジットカードには毎月定められた「支払日」があり、1日でも遅れると遅延損害金が発生し、次回の請求金額に加算されます。
遅延損害金の利率はカード会社によって異なり、セゾンカードの場合はショッピング利用分とキャッシング利用分に対して以下の利率で遅延損害金が計算され、請求額に加算されます。
● ショッピング:実質年率14.6%(※1)(※2)
● キャッシング:融資利率の1.46倍の年率(年20.0%を上限)
(※1)リボ払いやスキップ払いなどの手数料を除きます。
(※2)分割支払金に対する遅延損害金は、当該分割支払金の残金全額に対し、法定金利(年20.0%)により計算した額を超えないものとします。
遅延損害金を発生させないためには、毎月の支払日に残高不足とならないことが重要です。
海外でクレジットカード払いしたときの手数料
海外でクレジットカードを利用すると、円換算レートで計算された手数料が発生します。円換算レートは、クレジットカードの国際ブランドによって異なる場合があります。
セゾンカードを海外で利用した場合の手数料を見てみましょう。
国際ブランド | 手数料(税込) |
---|---|
VISA | 2.20% |
Mastercard | 2.20% |
JCB | 2.15% |
American Express | 2.00% |
日本国内では円換算レートは不要ですが、海外旅行や出張でクレジットカードを利用した際はこの手数料がかかることを覚えておきましょう。
・関連:海外旅行に行く前に絶対知っておくべき”現金”と”クレジットカード”の使い分け方
税金を納付したときの手数料
地方税や国税などの税金をクレジットカードで納付すると、支払金額に応じて「決済手数料」が発生します。なお、地方税と国税では手数料が異なる場合があります。
例えば「国税クレジットカードお支払サイト」の場合、納付税額1~10,000円の納付でかかる手数料は83円(税込)です。「地方税お支払いサイト」で都税を支払う場合は、10,000円までの納付で37円(税込)の手数料がかかります。
・関連:【セゾンカード】税金をクレジットカードで支払う方法とメリット
監修者
監修者 高柳氏のコメント
分割払いやリボ払いは1回の支払い金額を安く抑えられる点で便利ですが、分割回数や支払回数が多いほど、トータルで支払う手数料が高くなる点に注意が必要です。まずは1回払いまたは2回払いを選択し、手数料負担なしで支払うことを考えましょう。分割払いやリボ払いを利用する際は後から支払いに困らないようにするためにも、各カード会社のシミュレーション等を使って毎月支払う総額を確認しておくことをおすすめします。
加盟店(店舗・サービス)が支払う手数料
次に、クレジットカード決済を導入している店舗(加盟店)が支払う手数料を紹介します。加盟店では、クレジットカード決済を導入するために、カード会社に決済手数料を支払う必要があります。
決済手数料は業種や業態、規模、売上高などによって異なり、目安としては下表のとおりです。
規模・業種 | 決済手数料 |
---|---|
大規模チェーン店 | 1.0%台 |
中規模小売店 | 約2.5~3.5% |
中規模飲食店 | 約3.0~4.0% |
小規模小売店 | 約3.5~5.0% |
これらに加えて、決済端末の設置費用や電気代、通信費が発生します。
手数料がかかっても顧客増加のためにクレジットカード払いを導入している
カード会社に手数料を支払ってでも多くの店舗がクレジットカード払いを導入しているのは、下のような理由があります。
キャッシュレス決済が推進されている昨今、クレジットカード払いに対応している店舗を選ぶ方が増えています。そのため、クレジットカード払いを導入することは利用者の増加につながると考えられます。
また、クレジットカードは現金と比較して高額な支払いがしやすくなるため、客単価アップも見込めます。
このように、店舗がクレジットカード決済を導入することは、手数料以上のメリットがあるのです。
加盟店(店舗・サービス)が決済代行会社に支払う手数料
決済代行会社とは、クレジットカード決済を導入したい店舗やECサイトとカード会社の間に入り、契約や管理を担う会社のことです。決済代行会社を仲介することで、複数のカード会社や電子マネーの契約や管理を一元化できます。
ただし、決済代行会社を経由してカード会社と契約すると、加盟店は「カード会社に支払う加盟店手数料」と「決済代行会社に支払う手数料」が必要になります。
店舗でのクレジットカード払いで手数料の上乗せを求められたら?
店舗でクレジットカード払いをしようとしたとき、店員から「クレジットカードの手数料がかかります」と、本来なら店舗が支払うべき決済手数料を上乗せして請求されるケースがあります。
しかし、加盟店はカード会社のルールにより、クレジットカードの利用者に手数料を上乗せして請求することは禁止されていることがあります。そのため、もしそのような事態に遭遇した場合、加盟店側が規約違反をしている可能性が高いです。
手数料がかかると言われた場合は、支払いをする前に手数料がかかる理由や根拠をカード会社に連絡して確認しましょう。カード会社に問い合わせることで、手数料の上乗せが撤回される可能性があります。
手数料を抑えてクレジットカードを使う方法
クレジットカードは、使い方次第で手数料を抑えることが可能です。
ここでは、少しでもコストを抑えてクレジットカードを持つ方法を解説します。
年会費無料のクレジットカードを選ぶ
年会費無料のクレジットカードを選ぶことで、毎年かかる年会費を削減できます。
年会費無料のカードには、主に「条件なしで無料」と「条件を満たすと無料」の2パターンがあります。例えば、「年間1回以上使うと無料になる」といった条件が設定されているなど、カードによって内容が異なるので、申し込み前の確認が必須です。
ただし、必ずしも年会費無料のクレジットカードが良いとは限りません。ポイントが貯まりやすい、魅力的な特典やサービスがあるなど、サービス内容によっては年会費が有料でも結果的にお得になるケースもあります。
分割払いやリボ払いは必要に応じて利用する
分割払いやリボ払いは、支払い回数が増えるごとに手数料負担が大きくなります。手数料を抑えるためには、毎月の返済額を少なくし過ぎないようにすることが大切です。これは、返済回数が多くなると手数料も増えるためです。
また、すでに分割払いやリボ払いを利用している場合は、繰上げ返済を行うことで総支払額を減らすことができます。手数料を抑えるには、無理のない範囲で返済していくことを検討しましょう。
分割払いやリボ払いは、むやみに利用するのではなく、しっかりと返済計画を立てたうえで必要に応じて利用しましょう。
年会費無料で利用できる「セゾンパール・アメリカン・エキスプレス(R)・カード」
セゾンパール・アメリカン・エキスプレス(R)・カードは、初年度の年会費を無料で利用できるクレジットカードです。2年目以降の年会費は1,100円(税込)ですが、1円以上のカード利用で翌年の年会費が無料になります。
キャッシュバックキャンペーンなどの利用で、さらにポイントを貯めやすくなる点も魅力です。
デジタルカードを選択すると、お申し込み開始から最短5分でカードが発行されるので、できるだけ早くクレジットカードが欲しい方に向いています。
QUICPay™(クイックペイ)の利用で最大2%相当のポイント還元
セゾンカードを利用すると有効期限が無期限の「永久不滅ポイント」を獲得できます。1,000円(税込)で1ポイント獲得でき、1ポイントは最大5円相当(※)として利用することが可能です。
(※)交換商品によっては、1ポイントの価値は5円未満になります。
さらに、QUICPayの加盟店で、「Apple Pay」、 「 Google Pay 」、「QUICPay」のいずれかにセゾンパール・アメリカン・エキスプレス(R)・カードを登録して買物をすると、最大2%相当の永久不滅ポイントが貯まります(※)。
(※)適用には、諸条件があります。詳細はカードお申込みページをご確認ください。
さらに、セゾンポイントモールでは、永久不滅ポイントが2倍以上を貯められる店舗が多数あります。ネットショップで買物をする際に確認しておくことで、お得に買物できるでしょう。
(※)Apple Payは、米国および他の国々で登録されたApple Inc.の商標です。TM and © 2020 Apple Inc. All rights reserved.
(※) Google Pay 、Google Pay ロゴ、Google Play 、Google ロゴ、Android はGoogle LLC の商標です。 (※) Google Pay は、おサイフケータイ(R) アプリ(6.1.5以上)対応かつAndroid5.0以上のデバイスで利用できます。
(※)「QUICPay」「QUICPay+」は、株式会社ジェーシービーの登録商標です。
アメリカン・エキスプレスのカード会員だけの特典
セゾンパール・アメリカン・エキスプレス(R)・カードをはじめとする、アメリカン・エキスプレスのセゾンカードでは、優待の利用やキャンペーンの応募ができる特典を利用できます。
どのような特典があるかは、「アメリカン・エキスプレス・コネクト」で確認できます。店舗やECサイトでの買物でキャッシュバック、宿泊予約サイトの優待など、450以上のお得な特典が満載なのでぜひご覧ください。
クレジットカードの手数料に関するよくある質問
クレジットカードではどのような手数料がかかりますか?
クレジットカード利用者が支払う手数料には以下のようなものがあります。
● 年会費・月額費用
● 分割払い・リボ払いの手数料
● キャッシングサービスの手数料
● 遅延損害金
● 海外でクレジットカードを利用した場合の手数料
● 税金を納付したときの手数料
そのほか、加盟店が支払う手数料があります。
「クレジットカード決済に必要な手数料とは?」で詳しく解説しています。
クレジットカード払いをするときに手数料が上乗せされた場合、どうすればいいですか?
本来、加盟店が顧客に対してクレジットカードの手数料を請求をするのは、カード会社の規約違反にあたります。
加盟店から手数料を請求された場合は、支払いをする前に手数料の根拠を確認し、カード会社へ確認してみましょう。
「店舗でのクレジットカード払いで手数料の上乗せを求められたら?」で詳しく解説しています。
手数料なしでクレジットカードを使うことはできますか?
年会費無料のクレジットカードを発行し、1回払いやボーナス払いなど、手数料がかからない支払方法を選択することで、手数料をかけずにクレジットカードを使用できます。
「手数料を抑えてクレジットカードを使う方法」で詳しく解説しています。
海外でクレジットカード払いすると手数料がかかりますか?
海外でクレジットカードを利用すると、円換算レートで計算された手数料が発生します。なお、円換算レートは、クレジットカードの国際ブランドによって異なる場合があります。
「海外でクレジットカード払いしたときの手数料」で詳しく解説しています。
手数料が安いクレジットカードはありますか?
年会費無料のクレジットカードは、「手数料が安い」といえるでしょう。
分割払いやリボ払い利用時にかかる手数料は、利用代金、分割回数、返済期間などにより異なるので、一概に「安い」とはいえません。
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監修者
氏名:高柳 政道(たかやなぎ まさみち)
資格:一級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP、DCプランナー2級
一級ファイナンシャル・プランニング技能士を取得後、2020年5月に金融コラムニストとして独立。企業に属さないFPとして投資商品の選び方を中心に情報を発信。
資産運用・生命保険・相続・ローンなど、多岐に渡るジャンルの執筆及び監修業務を手掛け、関わった記事数は500を超える。