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ETCマイレージサービスへの登録はどれだけお得?ポイント還元や割引について解説
ETCマイレージサービスは、ETCカードを持っている方が利用できるサービスのひとつです。ETCマイレージサービスを利用するためには事前登録が必要となるものの、ETCカードを利用して高速道路を利用した際に、ポイントの還元を受けられたり、割引サービスを利用できたりします。
今回は、ETCカードの利用がお得になるETCマイレージサービスについて詳しく解説していきますので、参考にしてください。
Contents
記事のもくじ
ETCマイレージサービスとは
ETCマイレージサービスは、ETCカードの利用者が使えるサービスのひとつです。下記の道路事業者4社が共同で運営を行っています。
● NEXCO東日本
● NEXCO中日本
● NEXCO西日本
● 本州四国連絡高速道路株式会社
ETCマイレージサービスを利用するためには事前に登録が必要ですが、ETCカードで高速道路を利用した金額に応じてポイントが付与され、そのポイントを還元額(無料通行分)と交換できるなど、高速道路をよりお得に使えるようになります。
また、ETCマイレージサービスを運営する4社以外にも、ポイントの付与やポイントを還元額として使える道路事業者が多数あります。
ETCマイレージサービスの登録は、年会費や登録料などの費用が必要ありませんので、ぜひ登録してお得に高速道路を利用しましょう。
ちなみに、運営会社4社以外の道路事業者については、ETCマイレージサービスの公式ホームページで確認できます。高速道路を利用する際は事前に確認しておくと良いでしょう。
ETCマイレージサービスのしくみ
ETCマイレージサービスに登録した場合、下記のようにETCカードを使った通行料金の実質支払い金額分に対して、道路事業者ごとに決められたポイント数が付与されます。
道路事業者 | ポイントの付き方 |
---|---|
NEXCO東/中/西日本・宮城県道路公社 | 10円につき1ポイント |
本州四国連絡高速道路株式会社 | 10円につき1ポイント |
愛知県道路公社 | 100円につき1ポイント+α |
広島高速道路公社 | 100円につき1ポイント+α |
福岡北九州高速道路公社 | 100円につき1ポイント+α |
神戸市道路公社 | 50円につき3ポイント+α |
ポイントは、高速道路を走行した翌月20日に付与されます。基本的にポイントの合算はできないため道路事業者ごとのポイントが貯まりますが、NEXCO東/中/西日本および宮城県道路公社に関してはポイントの合算が可能ですので、覚えておきましょう。
また、基本ポイントに加え、月間利用額に応じて+αでポイントを付与している道路事業者もあります。
例えば、愛知県道路公社では、月間利用額が5,000円から10,000円までの部分は4ポイント、10,000円から20,000円までの部分は8ポイントなどが+α分として付与されます。
+α分のポイントに関しても道路事業者によって異なり、ETCマイレージサービスの公式ページで確認できますので、対象の道路事業者を利用する際は事前に確認しておくと良いでしょう。
ポイントでどれくらいお得になる?
ETCカードの利用で貯まったポイントは、交換単位に応じて還元額と交換し、通行料金の支払いに充てることが可能です。還元額への交換は、下記のように道路事業者ごとに異なりますので、覚えておきましょう。(※2020年9月時点)
道路事業者 | 還元額への交換単位 |
---|---|
NEXCO東/中/西日本・宮城県道路公社 | 1,000ポイント=500円分 3,000ポイント=2,500円分 5,000ポイント5,000円分 |
本州四国連絡高速道路株式会社 | 1,000ポイント=500円分 3,000ポイント=2,500円分 5,000ポイント5,000円分 |
愛知県道路公社 | 100ポイント=100円分 |
神戸市道路公社 | 200ポイント=100円分 |
広島高速道路公社 | 100ポイント=100円分 |
福岡北九州高速道路公社 | 100ポイント=100円分 |
交換した還元額は、還元額が使える道路事業者で利用できます。
また、交換前のポイントを発行した道路事業者以外の通行料金の支払いにも利用できます。
例えば、NEXCO東日本の利用で貯まったポイントを還元額に交換して、愛知県高速道路公社が運営する高速道路の利用料金に充てることも可能です。
平日朝夕割引で最大50%の相当額が付与される
ETCマイレージサービスに登録することでポイントによる還元を受けられるほか、平日の朝と夕方の一定の時間帯に高速道路を利用すると、通行料金の最大50%の相当額が付与される「平日朝夕割引」を利用できます。
平日朝夕割引は下記の道路事業者が実施しており、平日の朝6時から9時と夕方17時から20時の時間帯に料金所(ETCレーン)の通過で適用となりますので、覚えておきましょう。
● NEXCO東日本
● NEXCO中日本
● NEXCO西日本
● 宮城県道路公社
● 本州四国連絡高速道路株式会社
また、平日朝夕割引の適用によって付与される還元額は、高速道路を1ヵ月間(毎月1日から月末)に利用する回数によって異なり、1ヵ月間で5回から9回利用する場合は通行料の30%相当額、1ヵ月に10回以上利用する場合は50%相当額となっています。
そのため、平日朝夕割引が適用される時間帯に高速道路を利用しても、1ヵ月間で5回未満の利用の場合は還元を受けられませんので、注意しましょう。
なお、付与される条件には、ETCシステムにより割引対象時間帯に料金所を通過する全車種であることや、割引回数制限として、朝と夕方それぞれ1回限りであることも覚えておきましょう。
そのほか、休日割引、深夜割引が適用される走行では、平日朝夕割引の対象外となります。
ポイントには有効期限があることに注意
ETCカードの利用で貯まるポイントについては有効期限があり、「ポイントが付いた年度(4月から翌年3月)の翌年度末まで」となっていますので、注意が必要です。
例えば、2020年3月20日に付いたポイントは2021年3月31日まで、2020年4月20日に付いたポイントは2022年3月31日までとなるため、有効期限の最長は約2年となります。
また、還元額については原則、有効期限がありませんので、還元額への交換ができるポイント数がある場合は、早めに還元額に交換することをおすすめします。
ただし、ポイント数や還元額が730日間増減しなかった場合は、ETCマイレージサービスの登録が取り消されることもあります。登録が取り消されると同時に還元額も消滅しますので、注意しましょう。
自動還元サービスなら交換の手間がない
ポイントから還元額への交換に手間をかけたくないという方や還元額への交換を忘れてしまいそうな方には、自動還元サービスがおすすめです。
自動還元サービスは、下記のように一定のポイントが貯まった時点で自動的に還元額へ交換となるため、交換忘れのリスクを減らせます。
道路事業者 | 交換ポイント数 |
---|---|
NEXCO東/中/西日本・宮城県道路公社 | 5,000ポイント→5,000円分 |
本州四国連絡高速道路株式会社 | 5,000ポイント→5,000円分 |
愛知県道路公社 | 1,000ポイント→1,000円分 |
神戸市道路公社 | 1,000ポイント→500円分 |
広島高速道路公社 | 1,000ポイント→1,000円分 |
福岡北九州高速道路公社 | 1,000ポイント→1,000円分 |
ただし、ポイント数が自動交換単位に達しない状態で有効期限を迎えたポイントは失効してしまいますので、高速道路の利用状況を考えながら申し込みを検討するようにしましょう。
また、自動還元サービスの申し込みは、ETCマイレージサービスのマイページから手続き、自動音声ダイヤルでの手続き、ETCマイレージサービス事務局への電話での手続きの3つの方法があります。
マイページと自動音声ダイヤルでの手続きは24時間受付を行っていますので、おすすめの申し込み方法になっています。
ETCマイレージサービスの登録方法
高速道路をお得に利用できるETCマイレージサービスですが、登録を行うためにはETCカード(クレジットカード会社が発行するETCクレジットカードまたは道路事業者が発行したETCパーソナルカード)とセットアップが完了している車載器が必要です。
また、登録には下記の情報が必要になりますので、覚えておきましょう。
● 名前
● 生年月日
● 住所
● 電話番号
● ETCカード番号及び有効期限
● 車両番号(ナンバープレートの4桁)
● 車載器管理番号(ETC車載器の19桁)
インターネットまたは郵送で登録できる
ETCマイレージサービスには、インターネットまたは郵送で手続きをすると登録ができます。
インターネットから登録する場合は、ETCマイレージサービスの公式ホームページから手続きが可能です。申し込み当日の走行からポイントが付与されるため、おすすめの登録方法です。
一方、郵送での登録ですが、高速道路の料金所事務室やサービスエリアなどで配られている専用の申込書に必要事項を記入後、ETCマイレージサービス事務局宛に郵送が必要です。郵送の手間がかかる分、手続きに時間がかかってしまうことを覚えておきましょう。
ETCマイレージサービスのポイント還元の注意点
ETCマイレージサービスはお得なサービスですが、実際にポイント還元を受ける際はいくつか注意するべきポイントもあります。
ここではとくに注意しておきたいポイントをご紹介するので、普段高速道路を利用する方は心に留めておいてください。
ETCマイレージサービスで獲得できるポイントは事業者別に異なる
先述した表のとおり、ETCマイレージサービスで獲得できるポイントは道路事業者が定める基準によって異なります。
例えば、NEXCO東/中/西日本・宮城県道路公社では10円につき1ポイントと定めていますが、愛知県道路公社では100円につき1ポイントです。
獲得できるポイント量を混同してしまうと、交換できると思っていた還元額に届かず困ってしまう可能性もあります。ポイントを計画的に獲得したい方は、事業者別に得られるポイント量が違うことを覚えておきましょう。
平日朝夕割引の還元は翌月になる
平日朝夕割引の還元は、走行した月の翌月20日に付与されます。すぐに割引が適用されるわけではないので注意してください。
なお、適用される割引額はETCマイレージサービスの公式ホームページにログインし、ページ上部にある「還元額明細」から確認ができます。
貯めたポイントの交換方法
高速道路の利用で貯めたポイントを還元額に交換する方法としては、主に下記の4つの手段があります。状況に応じて自分に合った交換方法をご選択ください。
● ポイント自動還元サービス
● インターネットのマイページから手続き
● 自動音声ダイヤルでの手続き
● ETCマイレージサービス事務局への電話での手続き
ただし、電話での交換は本人のみの連絡となり、回線が混雑している場合などは手続きに時間がかかってしまう可能性がありますので、覚えておきましょう。
そのため、還元額への交換方法としては、ポイント自動還元サービス、インターネットのマイページから手続き、自動音声ダイヤルでの手続きの3つがおすすめです。
ETCマイレージサービスのポイントを貯めれる2つのETCカード
ETCマイレージサービスは、ETCカードがないと登録はできません。ETCカードは2種類あり、クレジットカード機能がないETCパーソナルカードと、クレジットカードが付帯しているETCカードがあります。
ETCパーソナルカードは年会費が1,257円(税込)かかり、支払保証のための預かり金として「デポジット」が必要になります。申し込みをしてから届くまで数週間かかります。
しかし、クレジットカードに付帯したETCカードであれば、デポジットは必要ありません。ETCカードが届くまでの時間はカード会社によって異なりますが、1週間以内に届く場合もあるので、早めにETCカードを発行したい方はクレジットカードに付帯しているETCカードがおすすめです。
ETCカードの発行を検討中の方におすすめのセゾンカード
ETCカードは、カード会社によって年会費や発行手数料、発行までの日数などが異なります。
セゾンが発行するETCカードであれば、年会費、発行手数料が無料です。
ここでは、ETCカードの発行を考えている方におすすめのセゾンカードをご紹介しますので、ぜひ検討してください。
年会費が無料「セゾンカードインターナショナル」
セゾンカードインターナショナルは、年会費無料のセゾンのスタンダードカードです。Visa、Mastercard(R)、JCBから好きな国際ブランドを選べます。また、年会費無料・発行手数料無料でETCカードの発行も可能です。
ETCカードの発行には、まずクレジットカードの発行が必要ですが、セゾンカードインターナショナルであれば、ETCカードとの同時申し込みでクレジットカードとETCカードの2枚を発行することもできます。
また、セゾンカードインターナショナルはデジタルカードも選択可能で、お申し込み開始から、最短5分で「セゾンPortal」上にデジタルカードが発行されます。後日届くプラスチックカードは「ナンバーレスカード」なのでセキュリティの面で安心です。
また、全国約25,000ヵ所の店舗・施設利用が最大60%オフの優待価格になる「優待のあるお店」サービスがご利用いただけます。
好みに合わせて申し込みできる、セゾンカードインターナショナルは、初めてクレジットカードを保有する方におすすめです。
国内旅行保険が付帯する「セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス(R)・カード」
セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カードは、初年度年会費無料で保有できるカードです。2年目以降は年間1回(1円)以上のカード利用で年会費無料となります。
セゾンカード会員様限定の旅行サイト「セゾントラベル」の利用もできるほか、適用条件を満たすことで最高5,000万円の国内旅行傷害保険が付帯しているので、国内旅行をより安心して楽しむことができます。
また、カードの利用で貯まる永久不滅ポイントは、通常だと1,000円(税込)で1ポイント(最大5円相当のアイテムと交換可能)ですが、セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス(R)・カードであれば、通常の1.5倍となるため、日常の買物はもちろん、旅行先での買物もお得になります。
ETCカードのご利用にセゾンパール・アメリカン・エキスプレス(R)・カード Digitalがおすすめな5つの理由
ETCマイレージサービスのまとめ
ETCカードを保有している方は、ETCマイレージサービスに事前登録するとポイントによる還元や平日朝夕割引が利用できます。
ポイント数や還元額への交換は道路事業者によって異なりますが、お得に高速道路を利用できますのでぜひ登録しておきましょう。
また、ETCカードは、カード会社によって年会費などを必要とする場合もありますが、セゾンが発行するETCカードであれば、年会費や発行手数料が無料です。
お得にETCカードを作りたい方は、ぜひ上記でご紹介したクレジットカードの発行を検討してください。